三浦半島の突端/城ヶ島2016/08/02 19:26

先週末、こあじろの森を散策した後、そのまま城ヶ島まで足を伸ばしてみた時のお話です。

(昨日の話の続きってことで)

日頃、油壺あたりで時々ウロウロすることはありますが、城ヶ島まで渡るのは◯十年ぶりで、ほとんど始めて同然の新鮮さ。


煙のごとく高いところを目指して、城ヶ島公園にある展望台に上がって、まずは見晴らしを楽しみました。眺望はぐるり360度と良好で、千葉のノコギリ山がよく見えました。

特に、海に背を向けて三浦半島の全貌を見渡すと、陸地の起伏と緑や海辺の切り立つ断崖がなかなかの見応えです。すっかり三浦半島を見る目が変わりました、突端の島からの半島の眺めは、ミニ・ジオパークでしたから。


展望台から眼下には、見るからに探検したくなる岩礁が広がっていて、散策の人もチラホラ。磯遊びの誘惑に駆られて、岩礁に降りてみました。

 

もしイソギンチャクがいたら、チョビとつついてからかってやれと思っていましたが、イソギンチャクが住めるような“潮だまりができるタイプの磯”ではなく、今思えば、ヤドカリも見かけませんでした。

その変わりに、カニがいっぱい〜。

大きさいろいろで、だいたい横に510センチくらい、1匹だけ10を超えている個体も見かけました。

そんな折、どうやってか、岩に張り付いたカサガイの仲間らしき貝をひっぺがし、中の刺身をむしゃむしゃ食べているカニを発見。

(手/ハサミで笠型の貝を持っている)

もっと鮮明な写真を撮ろうと構えていると、カニは食べながら逃げ始めたので、また深追いして海にドンチャプするのもなんだし、諦めて見送りました。

(具体的には危険を察知した家族に険しく静止された/落水前科3犯)

それにしても、カニが食べられる貝なら、人間も食べられそう? 貝のサイズが小さすぎてイライラするか・・・。

 

岩礁の途中に溜まった砂や砂利が、ほとんどが貝で出来上がっている小さな貝の浜もあって、眺めているうちに踏めなくなりました。

1〜2センチほどの貝の墓場。

小さめだけれどそんなに小さくはない、微妙な存在感で、「どうして死?」って不思議に思ってしまいます。

とはいえ、死んだ後も、生前のコスチュームが綺麗と、大勢の人に飾ってもらえるのが貝・・・だから、小さな貝の小さな浜もステキでした。

 

こちらは侵食で30センチ大の穴が空いた岩の窓。

この自然の窓は、まさにちょうどいい高さにポッカリ空いていて、空や岩礁や土手など、角度を変えていろいろな景色を眺められました。

 

散策の最後に、島の反対側まで周って城ヶ島灯台側の海に出ると、そこの海はきれいに澄んでいました。

岩礁と岩礁の間にエメラルドグリーンの透明な海は、久々に海で泳ぎたい気分になるほどで、きっと潮の流れで、同じ島でも西側と東側では、海水の状態が違っているのでしょう。

 

話ついでに、灯台商店街は、猫の天国になっている様子。

お魚をふんだんに(?)貰っていそうな猫たちが、そこここで、のんびり、まったりしている姿が見られて、これもこの島の名物? きっとそう。