コジュケイにハッスルする猫と人 ― 2016/12/27 20:27
偶然にも、昨日の日記の続きのような展開になった今朝、なかなか愉快でしたので、顛末を描いてみようと思います。
今日も朝から、いつものように猫のダン君が、朝の庭を見張るための定位置について、“開けぇ勝手口”のサインを発しました。
心の中で「開けたところで外の冷たい空気に負けて、すぐに居なくなるさ」と思いながらも、これも飼い主の任務と心得て、ジャラリと窓をスライドさせました。
(開くのに合わせて“オヨヨッ”という感じで毎度のように猫は外を除き込む・・・)
薄く開いた窓からは、室内よりもドロリとして生暖かく感じる空気が外から流れ込んできたので、今日は少し粘って見張りをしそうだなと思いつつ、コーヒーを飲み飲みテーブルで一休みしておりました。
ふいに「にゃっ」と勝手口のところで声がしたと思いきや、ダイニングの椅子に座る人間のところまで猫が走ってきて、さらに「うっにゃ〜ぁ・うにゃっ」と鳴いて勝手口に誘うようなボディーランゲージをしました。
こちらも即座に「何か(動物が)いたのだな?」と猫の誘いに乗って、一緒になって勝手口までヒタヒタと走ると、数羽のコジュケイがすぐ目の前の地面をほじりなら移動中でした。
もはや飼い主の心得など忘れて、猫とベストポジションを取り合って押し合いへし合いしつつ、スマートホンでの撮影を試みましたが、あのトリは走るのも歩くもの素早いのでスマホでの撮影には失敗。
諦めず、そのまま2階の部屋に駆け上がってデジカメにプチ望遠レンズを装着し、撮影したのが以下の写真です。
10メートルほど離れていて、しかもカーテン越しにこっそり撮っているのに、手前の1羽はこちらに気付いている様子でした。
網戸越しなので全体が白っぽいですが、3羽が集まったところをナントカかんとか撮影。
彼らは30メートル向こうに広がっている雑木林から、トコトコ三羽でやってきて、また雑木林の方向へ戻っていくところでしょう。
実際に、その雑木林の中から、彼らと似たような風貌をした、走り回るトリ集団が出てきて、わーっと逃げてゆく姿を2度目撃したことがありますし。
きっとこれはコジュケイ。
長い間ウズラと思い込んでいましたが、模様が派手でウズラっぽくないし、キジにしては小さいので、調べ直して得た結論でございます。
「キレイだな、育ててみたいな」という考えが浮かんでも、これが本当にコジュケイだとしたら、鳴き声が相当な音量ですから、野山のどこかで愛で喜ぶぐらいがちょうどいいようです。
(注;そもそも野鳥は育ててはいけないルールになっています)
近所でこの鳥を見かけるのはごく稀とはいえ、いつも小走りに歩いているか、ダッシュで走り回っているので、 “素早い” 印象があります。
翼に依存しない鳥のスゴイ脚力について、説得力のある素晴らしい足さばき。出会ったと思いきや、とっとと視界から消え失せるおかげで、これまでじっくり観察することができませんでした。
遭遇するのは、たいてい季節が良い頃で、小さなヒナが親レベルの速度でゾロゾロ走り去っていったり、それなりに大きく育ったサイズの若鳥と親の群れがサーっと遠ざかっていったり、ある時はそれが、つがい風の2羽だったり・・・。
この調子では、全体の様子がよく見えないわけで、ずっとウズラかと思っていたのでした。
そんなこんなで、今朝、めったに身近で見られない3羽の鳥を目撃したあと、すっかり味をしめた猫のダン君は、少し長めの見張りを続けていました。
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