花と香りと虫の羽音と/ロシアンオリーブ2017/04/20 19:15

またロシアンオリーブの花がドバッと咲いて、辺りいったいにほんのりと香りが漂いだしています。

 

いつものことながら、漠然と“いい香りがする”と感づいていながら、それがロシアンオリーブの花だと認識するまでに2〜3日あって、花に集まってきている虫の羽音で木の上を見上げて「そうかぁ〜」と気づきます。

 


ミツバチがきているので、美味しい蜜がとれるのでしょうね。


これまでのところ、この木はいつも一年を終えた冬の始め頃になると、台風や嵐の影響で散々な姿になっていることが続いたので、諦めて切り倒したくなる衝動にかられる木でもありました。

昨年の1月頃にも、もう無理、伐採だ、とノコギリで太い枝を切り始めたら、傾きが直ったので伐採は保留にすることにした・・・という顛末をブログに書いた覚えがございます。

 

地面に植えて4年以上経過したので、根もしっかり張っているようで、“設置しては外れる”を繰り返していた木を固定するための添え木も、もういらなくなりました。


よほどのことでもない限り、もう倒れることはないでしょう。

 

確かにドカンと四方八方に弾けるように伸びる枝は、定期的に間引かなければなりませんし、木の頭の重みがどちらかに偏らないように調整は必須です。


相変わらず少々手間はかかるけれども、強く切っても新しい枝がどんどん生えてくるので、剪定ミスで変テコな形に仕上がったとしても大丈夫。

「これだけ新枝が伸びれば、いつかリカバーできるだろう」といった謎の自信に満ちていますが、庭でもっとも“遊べる木”になっているのは確かです。

 

時々、手に負えない気にさせられる”暴れん坊の木”。

でも、こうして春になって花が咲けば、ウソみたいなフワフワ感をかもしだしつつ風にユラユラ揺れて、明るく楽しげな雰囲気になります。

その様子を眺めながら木の花の香りに包まれていると、諦めずに世話をしてきてよかったと、しみじみ思います。

 



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