水瓶と鯉と和金と2018/09/05 16:22

何年もの間、庭の北側に置いていた大きな水瓶(観賞魚が入った水瓶)を移動させたのは今春のことでした。

それまで、夜中に庭へやってくる野生動物は主にハクビシンが中心でしたが、今年の春先は器用に手を使うヤツ(たぶんアライグマ)の生活圏も交差するようになった時期があって、ハクビシン対策のウラをかかれる始末に。

結局、1匹の和金を残して、大きく育っていた朱文金を含む和金たちが食べられてしまいまして、またもや水瓶の使い方を変更することにしたのでした。


ちなみに、以前はその大きな水瓶でメダカを飼っていたのですが、小魚飼育は断念。

次に金網のフタで対策して金魚を育てたわけですが、やっぱり見栄えは度外視してでも水瓶の周囲を厳重にしなければ、野生動物の対策にならないと痛感。

で、結局“観せる水瓶飼育”は完全に断念したのでした。


今は、庭のアクセント風に水瓶を観せる……ということは一切せず、庭の目立たない一角に置いて、フタがわりに重量のある “重し” と “障害物” をドカドカ乗せて、その新たに重装備した水瓶の中にはベランダで育てていたヒレナガ鯉を2匹、引越しさせました。

 

欲と理想を言えば、開閉扉と天井のある、アイアンの柵&仕切り部屋でも作って、その中に水瓶を設置できればオシャレですし、野生動物は入れませんし、しかも、いちいち重しを乗せたり降ろしたりする面倒な作業もいりません。

もちろんそれには費用と場所が必要なので、今はただの幻想に過ぎませんが、まぁそうやって“幻” を見てフワフワするのも楽しみ方のひとつ(?)ですよね。

 

さて、ヒレナガ鯉が登場するのは久しぶりです。

水槽から水瓶に移動してからの彼らは、広さに深さも加わったからか泳ぎやすそうにしていますし、さらに以前よりも人に慣れたのか、水面スレスレで餌を待ち構えるようになりました。


ということで……

水瓶の水面に写る緑がほのかに秋色をしていて美しゅうございます。(水面の渦渦はエアレーションによる波紋)

 

この子は、捕まらない和金。全長は11〜12センチほどではないかと。


ヒレナガ鯉に負けないように泳いでいたら、たくましくなりました。


本当は、春先の “惨劇の水瓶” で唯一生き残った和金(上の写真の子)を、ベランダの和金のトロ船へ移動させるつもりでした。

ところが、引越しの順番を間違えちゃいまして,ヒレナガ鯉を水瓶に入れる前に和金を移動させなかったことが、今の状況を作り出しています。


おかげで、新しく学んだこともございました。

それは、2匹の鯉がいる深い水瓶の中でギュンギュン逃げ回る和金をとっ捕まえる、というのは、至難のワザだということ。


ごく最近まで、水瓶の手入れで水を半分ほど抜くたびに「今度こそ」と “和金すくい” を行っていましたが、失敗続き……で、そうこうしている間にも、和金は鯉と一緒になって餌をガツガツ食べ散らかし、すくすく、すくすく、成長……。

大きな鯉を相手に、和金がストレスを受けていないか気がかりでしたが、どうやら無用な心配だったらしく、もう、そのままにしておくことにしました。

 

うっすらとですが、真上の写真で、赤い和金の下に並行して大きなオレンジ色のヒレナガ鯉がいます。(わかりますか?)

和金はたいてい、いちばん体の大きなヒレナガ鯉の真横に、まるでコバンザメみたいにぴたっと寄り添って泳ぎ回っているので、和金はまるで「いつか鯉」とでも思っているかのよう〜。

 

こちらも、真似ているかのように一緒な2匹……。

 

全身が真っ白のヒレナガ鯉(美鯉です)も健在で、あいかわらず優雅&元気です。


今のところ水瓶生活は順調そうに見えますし、こちらとしても、今の飼育の仕方のほうが彼らとの距離を近くに感じられて、育てる楽しみが増したように思います。

そんなこんなで、しめくくりは、鯉につられて水瓶の底へと潜って行く和金の後ろ姿です。