イワガラミ ― 2019/06/18 12:08
今回の梅雨のお花見は、どこへ行こうかと考えたすえに、年に一度の公開期間が終わろうとしている東慶寺(北鎌倉)のイワガラミを見に行くことにいたしました。
お花見に選ぶにしては地味でマニアックなイワガラミ……を見にいくことに決めた理由は、庭の植木鉢のイワガラミ(ムーンライト)をこの先どういう風に管理していこうか決めかねていたからでした。
ちなみに、こちらの写真がそのムーンライトという品種名のイワガラミです。
✴︎白っぽい葉に濃いグリーンの葉脈がムーンライトで一緒に写っている他の葉っぱは斑入り野ブドウとホスタ。同じイワガラミでも葉っぱがカラーリーフとして楽しめるのがムーンライトです。
ウチではイワガラミは植木鉢の中に何年間もいる状態なので、半分盆栽化しています。
日陰のコンクリートの駐車場に大きめのアイアン・スタンドを並べるように置いて、そこにムーンライトをゆるやかに這わせて、緑の垣根にしています。
これまではずっとこの管理の方法でよかったのですが、一ヶ月前の大雨のときに外構(エクステリア)が何箇所か壊れてしまいまして……。で、遠くないウチに全体的にやり直さなければならないので、その外構のやり直しのときに、イワガラミを地植えにするのか鉢植えのままでいくのか、改めて考えみようかな〜と思いまして。
なにせ、地植えで自然にまかせると十何メートルにもなるらしいツル植物なので、じっさいのはびこり具合を一度見ておけばイメージもしやすいですし、後学のためにも東慶寺の壁面で開花中のイワガラミは見ておきたいかな〜、と。
……ということで、先日の日曜日で公開期間は終わりましたが、こちらがその東慶寺のイワガラミです。
たえず涼しい風が吹いていて、白いガク(花びらのように見えるヒラヒラ)がチラチラと風に揺れて独特の風情がありました。
なるほど、ウチの日陰の庭によほど巨大な岩の壁があるのであれば、なんとかなるのでしょうね。
岩の崖を登るように覆っていたイワガラミの全体像がこちら。実物のほうがステキです。
この花の壁面は本堂の裏手にあたるのかな。
ほのかに暗くて風が通って涼しい場所、本堂と壁面との間にはじゅうぶんな空浮もあって、大型になるツル植物にありがちな鬱蒼とした感じはありませんでした。
せっかくなので、東慶寺の境内(主に壁面)にたくさん咲いている岩タバコ。
今、東慶寺では岩タバコもたくさん咲いていると思います。
周辺を歩いていると、季節を迎えたカシワバアジサイを方々で見ることができました。
ちょっとばかり焼け気味で、暑そうな場所に植えられているように見えますが、この場所は他より早く太陽が山陰に入る場所のようでした。ちゃんと考えて植えられているのですね。
カシワバアジサイが咲いているのを見ると、もうそろそろ梅雨も半ばに差し掛かろうとしているのだなぁ〜と思ってしまいます。
こちらは鏑木清方美術館の鉢植えのカシワバアジサイ。咲き始めたところでした。
カシワバアジサイといえば、美しく見事に作り込まれたカシワバアジサイの鉢植えを毎年のように咲かせる庭がありまして、それを見るたびに、梅雨の湿っぽさを忘れて心潤います。
心を込めてお世話をしているのでしょうね。
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