カキツバタ2019/06/13 13:56

ぽつり……ぽつり……とカキツバタが咲いています。間隔をあけながら今のところ2輪、まだ何輪か咲くのかもしれません。

 

じつは、睡蓮鉢で花が咲く水生植物を育てるのはそろそろ終わりにしよう〜と思って、今春、季節外れと知りながらカキツバタの入っている睡蓮鉢を2つとハスの水鉢を1つ解体しようとしました。

すぐ近所の小さな山が削られて森が消えてしまったので、もうアカガエルもやってこないだろうし、暖かくなってボウフラがわくのもなんだし、花も毎回1輪くらいしか咲かせられなかったし、夏場の管理も大変だし……というのが主な理由。

悩み考えたすえ、モノアラガイが暮らしている斑入りアシが植わったハス鉢だけを残して、他の睡蓮鉢の解体を始めました。

ところが水を半分抜いたところで、水の中で暮らしていたくさんの水生生物たちがパニックになっているのが目につきまして、見るに忍びなく、結局睡蓮鉢の解体を途中でストップ。睡蓮鉢を作ってからそれなりに年数がたっているからか、水の中の小さな生きものの中には、小さいなりにプリプリ大きくなっているものもいたりして、もしその大きくなった彼らが夏場にボウフラを食べてくれるのであれば、考え直してもいいかと。

とはいえ、へたっぴの領域を出なかったカキツバタの栽培はもうやめるつもりでしたので、解体途中の睡蓮鉢に用土は入れず、水だけ張って様子を見ていました。

 

で、睡蓮鉢にボウフラが発生しそうな時期から、まめに水面の浮き草をかきわけては水の中をチェックしていましたが、どうやら水の中にボウフラを食べる存在がいることが判明……したところで、よく見るとカキツバタにツボミがついていて、かなり驚きました〜。

カキツバタって、扱いが難しそうに見えてじつはかなり強くて育てやすい植物なのかな? 

今回、植え替えではない時期に根っこにダメージを受けたうえに、土を減らされて栄養は足りていない状態だったはずなので、まさか咲くとは思っていませんでした。

しかも今年はすでに2輪。

こちらは2輪目の、開ききる少し前の様子。

朝の青っぽい光が花の色を青く見せています。

お昼をまわり、開花しきってお日様を浴びている様子がこちら。

カキツバタって、あんがい日光がよく似合う花なのですね。


そういえば、白地に模様が入るカキツバタがもうひとつの睡蓮鉢に入っていますが、そちらは咲きそうな気配がありません。でももしかしたら来年咲くかもしれませんので、世話をしながら待ってみることにします。


それにしても、もし今回カキツバタが全く咲かなかったのなら、季節外れの寒い時期に動かしたからだと断定してしまうところでした。これがあって、カキツバタについては神経を使ってチマチマやるのはやめることにしました〜。


話は微妙にそれますが、カキツバタと同時期からチャレンジしていたハナショウブは、育て方を完璧に間違えてしまったらしく、すべて姿を消してしまいました。まぁハナショウブは手間をかけてあげる必要があるアヤメではありますが……。

なので目下、庭に残っているアヤメの仲間はヒメシャガとアヤメ少々とわずかなカキツバタ。

こちらは今年咲いたアヤメです。バラの開花が始まる頃にアヤメの開花が重なりますので、すでに花の時期は終わっています。

庭のいろんな場所に植えて色々と試したアヤメのなかで、鑑賞できる状態を保てているものが今年は2箇所で開花してくれました。

たぶんここの環境は苦手なのだろうな〜と思いたくなるほど、庭に植えたはずのアヤメは姿を消しやすいです。

そうならないように、花友達から分けてもらったアヤメは、日当たりの良いジメッとしない場所に植えたのですが、豪雨で流れ込んできた大量の土砂の下敷きになってアバよ状態になっちゃうし……理由はさておき、いったいアヤメの仲間はどれだけ消えていったことか……。

近所にはシャガが群生している場所があるというのに、シャガすらも死滅しやすいマイガーデン。

参考までにこちらがシャガ。


まるで、この庭にきたアヤメたちには死兆星が見えてしまう、と言いたくなるような厳しい現実がつきまとっておりますが、もし「カキツバタならこの庭でもどうにかなりそうだ」というのなら、このまま諦めずに育て続けてみようかと思った今日。

やっぱり花が咲いてくれると嬉しくなりますものね、カキツバタの花を眺めて気を取り直しているところです。