シニアウサギ再び歯のカットへ2019/07/04 11:54

昨日の朝、いつものように朝の手入れの時間にウサギのフィーくんのケージへ行くと、餌の大半が手付かずになっていました。

 

これがおととしまでなら、換毛でたくさん抜けた毛をグルーミングで飲み込んでしまって、お腹に毛がたまって痛くなっているのだろう……ということで獣医へ行くか、ストックの腸のお薬を飲ませるかのどちらかでした。

今はもう抜ける毛が少なくなっていて、換毛でお腹が痛くなることもなくなっていますが、そのかわりに、昨年の秋から“歯”の問題が気になるようになりました。

(歯と歯が擦り合わさって自然に削れるという作用が老いるとスムーズにいかなくなる)

 

というわけで、昨年の秋以来の食欲ダウン……しかも明らかに痛そうにうずくまっているので抱きあげて口の周辺の様子を見ると、今回はヨダレではなく口の両サイドに血をにじませておりまして、とても驚きました〜。

こちらは口のケガ発見直後に、全身のチェック中に撮った写真です。

いつも見ている人間でなければ分かりづらいのですが、”うずくまっていたい” といった感じで、体を小さく丸めがちです。あと、右目は微妙に涙目です(涙目になったアト)

写真のフィーくんのすぐ真下に猫がいますが、いつものように真下にいる猫を ”覗き下ろす”こともしませんし、後ろ足立ちもしません。とにかく丸まっていたいといった様子。

正面からは、口元に固まって茶色になった血の塊が見えますが、仰向けにすると鮮血が……しかも血がとまらないのか、ずっとにじみ出てきている状態が続いているようでした。

特に右側の口元は鮮血の量が多かったので、いったいどうしたのかと、心配いたしました。


ふと、幼い頃(飼い主が小学生の頃)に、2段ベッドの飛び降りごっこで、顔面着地して舌をグサッと噛み、口から血を吹き出したことを思い出しました。血がなかなか止まらないし、血の出る勢いがすごくて痛みよりそっちのほうが怖かったよな……と。

まさかウサギがそのような愚かなチャレンジをすることはありませんが、ジャンプして滑って転んだ拍子に、顔を床に打ち付けて口にケガをした? というふうに、かつての経験から想像してしまったのでした。

(あれも梅雨の夜の出来事だった→長雨生活に退屈した子どもに訪れた惨劇)


で、話はウサギに戻って、もちろんすぐに獣医を予約して、当日夕方、10ヶ月ぶりに治療へGO〜

 

結果は……去年の秋のときと同じでした。咀嚼(そしゃく)に問題を与えているらしい歯が微妙に伸び過ぎているものの、その伸び過ぎの具合は、ほんのちょっとだけ。

「ほんのちょっとでも伸びた歯を気にする子と、口に刺さるほどに伸びても気にしない子がいて、この子は気にする子……云々」とのお話も昨年と同じでした。


なので伸びたといっても、切ってもらった歯はチビっとしかありませんでした。

では、なぜ舌はザクザクに? 


獣医さんいわく、「この子は体がとても小さい子なので、口も小さいし、なので歯に大した問題がないように見えても、この子にとってはコレ(チビっと伸びた状態)が限界の状態なのでしょう。」

きっとそうなのでしょうね。チビっと伸びただけの歯であっても噛み合わせを狂わせ、フィーくんはいつものようにザクザクと牧草を食べるノリで、思い切りよく舌をもザクザク噛んで大変な状態になったのかもしれません。

またはジャンプで滑って顔面着地……それはない?(たぶんナイ)なんとも言えませんが、じっさいに足腰も弱っているので、でも嬉しいときと遊ときは首をフリフリして跳ねるわけで、これからは「何が起きても不思議ではない」と思うことにいたします。


診療中、フィーくんの舌の怪我の様子をスコープを使って見せてもらいました。

人間が食べ物を食べるときに ”こすり合わせる” といった感じの歯の使い方はしませんが、もし人間でも、画面に映し出されているような深いケガを口の中におってしまったら、「激しい痛みで全ての意欲を喪失するだろうな、絶対に〜」そう思いました。


診療の最後に、獣医さんに、口の周りの毛にこびりついた血の塊りを優しく梳(す)きとってもらって、ウサギのセクシー口元復活完了……。診療中もまだ出血は続いていましたが、「ケガはすぐに治ります」とのことで、薬もナシで済みました。

もちろん、もし食欲が戻らないようなら再診の必要がありますが、翌日の今日は出血もなく、大好物の乳酸菌タブレットをあげると「ガウッッッ」と勢いよく食らいつきました〜。

この調子なら、あとはどんどん回復するばかりでしょう。

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