サザンカの花が真っ盛り2020/01/10 12:55

毎年12月くらいから咲き始める庭のサザンカ。今の時期は木にいっぱい花が咲いて、花を目当てにメジロが飛んできています。

なので、花びらのところどころに小傷が……でも、メジロが犯人と思うと腹が立ちません。

このサザンカは、こちらが意図して植えたのではなく、勝手に生えてきたサザンカが大きくなったもので、今でもこの木から落ちた実が周辺の地面に散らばり、方々からぽつぽつと小さなサザンカの苗が芽生えてくる勢いです。

このまま放っておくとサザンカ林ができあがるのかもなぁ〜と思いつつ、庭が狭いので生えてきた苗は間引かれているのでした。

ちなみに、現在樹高は3メートルほどで、生垣の角の、とても日当たりの悪い狭い場所に埋もれるように生えていて、そのせいかのんびりとコンパクトに育っています。

 

ところが作年、この何の変哲もない名無しの自生サザンカに、思いがけない出来事が起きまして、自然の猛威に驚かされました。

繰り返しになりますが、この自生サザンカが生えているのは、生垣の角の狭くて埋もれるような日陰の場所。これが、去年の災害指定をされた巨大台風のあとに木の傾きが変わりまして、「え?そんなところでも強風が吹いた?」……意表を突かれました。

 

でもよく考えてみると、たとえば冬に猛烈な雪が降って積雪が30〜40センチになったときは、吹雪の吹き溜まりになる場所なのか、自生サザンカの生えている場所がもっとも深く雪に埋もれて倍近い積雪量になります。

この場所に風雨が集まるのはてっきり冬だけだろうとおもっておりましたが、夏の嵐でも、風向き次第で風が渦を巻くような場所になるのかもしれません。

 

で、サザンカは台風の暴風で傾いてしまったわけですが、古い生垣に沿うように、もともと少し斜めに伸びていたのが、暴風で“真っ直ぐ”になりまして……今回に限って、良くも悪くも伸びる方向を矯正してもらったカタチになりました。

これまで嵐の影響を受けた木は、折れるか傾くかで伐採される運命だったので、サザンカだけいきなりスラッと真っ直ぐに正されて、少々困惑もいたしました。正直いえば、生け垣にゆるやかに沿うような樹形のほうが、このサザンカ的には風情があって格好良かったのですが、まぁ、背筋がピンとなった姿も悪くはないかな……ただし、次に同じような暴風が吹いたら、今度は前のめりに倒れてくる?

そうなる前に、このサザンカが暴風の危機を感知して根ヂカラを増してくれるよう鍛えたいところ。

いつまでもメジロの冬のカフェテリアとして憩える木であり続けるように、これからはこまめにサザンカの木を褒めちぎってやろうと思います。→根性を鍛えようという魂胆。


✳植物の実験で、褒めた植物は元気に伸び、罵声を浴びせた植物は弱ったというお話がある。