花がふる2015/03/30 12:29

そこいら中のユキヤナギがほぼ満開の状態になりました。
写真は、自宅の庭につながっている国有地側に植えて、手入れをしているピンクユキヤナギたち。
わずかにつぼみを残して満開中です。
(フジノ・ピンキー or フジノ・ピンク)

国有地側は、いつまでもダラダラと水分を含んている湿ったエリアがあるので、とりあえず植えてある木はどれも、足元がすっきりするようにしています。
なので、このピンクユキヤナギもなるべく真っ直ぐに立ち上がって、上のほうで花や葉が揺れてくれるように、枝をはらったり、間引いたりしています。

白い小花が咲く元祖ユキヤナギもいるのですが、一本は他の木の影になった状態が続いて、病気になってしまって処分。
生き残っているもう一本も、周りの木に埋もれて小さいまま、育ちにくい状態になってしまいました。今年も花が咲く気配がありませんので、そろそろ移植を考えているところです。
ちなみに、ピンクユキヤナギたちは、植えた場所が良かったのか、元祖ユキヤナギよりも十倍ほど大きくなっています。


ユキヤナギは、子どもの頃にお世話になった庭木です。
毎年ユキヤナギの花を、「花咲か爺さん」のように撒き散らして喜ぶという、幻想的な遊びをさせていただいておりました。

この遊び、大人から見ればひどいイタズラ、ユキヤナギにはハタ迷惑。
せっかく咲いたのに、謎の草食昆虫にやられたみたいに、ヤナギが無残な姿になる遊びでございました。

咲いているユキヤナギの枝をニギっと握って、枝先までズルズル引っ張り、花&葉を手の平の中にいっぱいにしては、ぱーっとまく……この繰り返しですから、子どもの手が届く高さにある花&葉は、ただの枝だけになってしまっていました。

今でも、非現実的なムードが好きな子どもたちの間で、この「ユキふらし」は行われているのでしょうか?
いたずらを伝授してくれる親分的な存在がいれば、きっと続いているのでしょうね。

この後に、コデマリが咲くでしょう?
実は、コデマリでやろうとしても、花や葉のつき方がユキヤナギと違っていて、花や葉がついた枝をしごくことができないんですよね。
ズルズル〜っと手の平の中に花も草も入ってこないし、手も痛いし。
なので、コデマリを中途半端にもいだところで、その年のユキふらし遊びは強制終了。
子ども心に、後から咲くユキヤナギの兄弟は、遊びの行く手を阻む、スカした感じのつまらない花、と思ったものでした。
(コデマリとユキヤナギの違いは子どもの時分はわからず)

幼いと、育てた方のことや、花を愛でるということ、植物を可愛がるということなんて、想像もつきません。
あの当時のご近所さん、きっと、こらえてくださっておられたことと思います。(感謝)
そのうちに、枝をしごいて雪を降らせるよりも、散り始めたユキヤナギの下にぼんやり立っているほうが、フワフワ感を味わえるしラクチンと気付いて、ユキヤナギで遊ばなくなりました。


どこかの庭のフェンス越しに、パラパラとユキヤナギが降り始めると、立ち止まって雪の花びらを浴びる……。
ユキヤナギが終わったら次は桜、次々に花びらが降るシーズンの到来です。

散り始めた枝からは、そこここと花びらが降ってきますので、その場からいつ離れたものかと迷ってしまうくらい、良いボンヤリ加減が楽しめますね。