ロボハムの最期の日々/ホワイトフェイス2023/04/27 15:19

記事の更新を始めたものの、かなりのんびりとやっています。

前回1月に書いたロボハムの記事では「今年の3月で3歳になる、スゴイかも」と書いていました。

ところが、2月の終わり頃からカクンカクンと調子が落ち始めまして、先日亡くなりました。

ということで、最後の日々について・・・。

 

高齢のワリには最後まで車を回し、食べることに余念がなく、視力もほぼない状態でしたが、ご飯をくれる人の匂いはしっかりと覚えていて、なので飼い主の指先について回ってご馳走にありつこうというファイティングスピリットは亡くなる当日まで健在でした。

 

一言で言うと、大変な生命力の持ち主でした。


2月の下旬、まだこの時までは、元気にモリモリといろんなものを食べ、車を回していました。


 

そんなマシュ君も、2月の末、上の写真を撮った後から、明らかに様子が変化し始めました。それまで大変好物だったタンパク系のご飯を不意に食べなくなり、飲水量も増え、毎日の排尿の量も増量。完食していたふやかしフードも全く食べなくなりました。

マダラな脱毛も目立って来たので、無理を承知で一度だけ診察にも連れてゆきました。もし免疫力が低下していて、健康であれば共生しているはずの皮膚の微生物が増えた?もしそうなら数回の薬浴で解消できるので、打てる手があるなら打っておきたい、との思いからでした。

✳︎ロボ3歳はほぼ規格外レベルの高齢。獣医と綿密な相談の上での通院でした


けれど検査の結果、皮膚に問題はありませんでした。

ということで、内臓のどこかにある何かが脱毛を引き起こしていて、それに対してできるサポートは残念ながら無い、とこのことでした。

高齢だけに、必然といえば必然。特に施せる医療はなく、あとは自宅で養生しながら過ごすのみ。

今後の世話について、獣医さんとの会話で最終確認したことは、「ここまでくると、食べてくれるものであれば何でも」でした。それから、「目は、見た目は黒いけれど、白内障のような状態で見えていないと思います」とも言われて、その件もとりあえず再確認できました。

 

 

そして3月は、それまでできていたことが一つずつスピーディーに減ってゆきました。

 食べなくなるもの&食べられなくなるものが増え、急に給水器からの飲水もできなくなったので、ペットボトルのキャップを固定したものに水を入れて飲めるようにしました。

(目が見えていないので水は新しい場所に設置せず餌入れの中に貼り付けてわかりやすくしました)

トウモロコシやグリーンピースも、薄皮を剥いてあげなければ、うまく食べることができなくなりました。


そして、回し車をかじりながら回す音は、3月中には聴こえなくなりました。


 

4月に入ってからは、好きなご飯をピューレ状にしたものも食べなくなり、無茶苦茶大好きなおやつ食べなくなりました。そのあたりで、「いよいよ天国近づいてきた」と思いました。

とはいえ、こっちもがむしゃらで、思いつくことは何でもやりまくりました。


お椀型アンテナのような丸くて大きなヒゲはロボハムのチャームポイント。

視覚を失っていても、我が家の白内障になっちゃったシニアウサギよりもかなりスムーズに動くことができていて、嗅覚とアンテナが発達していることがよくわかります。ちなみに、ウサ爺はレイアウト変えていなくても、頻繁にボコボコぶつかっています。


ヨタヨタでも車を回す・・「走ればいいことがある」ってね・・。


給水器から水を飲めなくなったので、キャップをウエットフード用の皿に貼り付けて、そこで水を飲めるようにしました。新しい水飲み方法を理解できるか少々不安でしたが、問題なく「水がここにもある」と認識して飲んでくれました。

ケージ内のレイアウトを覚えているにしても、老化で失明しても自在なところは感心です。


亡くなる1週間くらい前になると、目をつぶった状態で、ウロウロと徘徊するようになりました。こうなるとあの世はすぐそこ、って感じです。

✳︎老化で視力を失っていても、起きているとき通常目は見開いているものです

 



最期の日の朝のこと。

マシュは目をぱっちりと見開いて、元気よくケージから乗り出し、そのまま外へ出ようかという勢いで、元気よく朝のウエット系フードの催促をしました。

「こんな姿は久しぶりだな」と嬉しく思いましたが、命を看取る機会が多い人はご存知の現象、逝く前によくある “なかなおり現象” と直感しました。


それならば「そうかそうか、よし、そうか」で、その日の朝は、いつものご飯をたんとお皿に入れてあげました。

マシュ君はたらふく食べたので、ものすごくお腹いっぱいになったはずです。


まるで回復したと錯覚する勢いでしたが、そのあと2〜3時間のうちに、ケージの中の、いつもトイレとして使っていた場所で行き倒れの状態になりました。

助け起こしてみれば、低体温&昏睡状態。


温めてあげるとほ薄く目を覚ましましたが・・もう、おくりださなければなりません。

毎日過ごしていたケージ、動けなくなった体には大きい。

ので、ケージには戻さず、いつも体重測定やキャリーケースに使っていた小さなプラケースに移動して、下から敷パネルで保温しました。

さっき、たらふく食べておいてヨカッタね〜。

満腹で旅立ちってのもいいものだね〜。


その日の夕方に逝ってしまいました。



命が尽きる前の、生命の原初的なパワーとでもいうのか、最後の晩餐とばかりにすっごいお腹いっぱいになってからの旅立ちは、マシュらしいと思いました。


毎日毎日、朝夕の食事や副菜やおやつが運ばれてくる時間を待ちわびていて、フードディッシュをもった飼い主の手の周りに、邪魔だよってくらいにまとわりついていました。フード皿の下敷きにしないように、右往左往しながら皿を置いていたのですが、それに合わせて一緒にマシュも右往左往して、時々ステンとすっころぶというのが行事になっていたりもしました。楽しかったな〜。


天国は食べ放題らしい(?)ので、これからあの世でバイキング三昧だな。


3歳1ヶ月と長生きで、これといった病を患うこともなく大往生。

愉快爽快なハム生だ。

なので、こちらも穏やかな気持ちで埋葬を済ませることができました。

 

バイバ〜イ。