空白の2年のまとめ/スーパーシニアウサギ編2023/01/20 18:52

ほぼ2年ぶりの更新になります。

今年はウサギ年ですね。
2年前の愛兎ミッフィことフィー君の誕生日が、ウサギの記事の最後だったと思います。
そんなフィー君、今年の3月22日で12才になります。
2年ぶりの最初の記事はウサギです。
一気にまとめて空白の期間の様子についてのお話です。


この2年のうちにフィー君にはいろんなことが起きました。
起きたというより、シンプルに”老いてゆく”という経験を積んでいるだけといえば、それまでなのですが、自力でできなくなっていることが格段に増えました。
サクッとこの2年の流れを振り返ると‥‥
こちらの写真は2021年の4月頃。10歳になってまもない頃で、この頃はごくフツーにそれまで通りの生活を送っておりました。
ケージ越しの写真なのでワイヤーが写ってしまってますが‥‥リラックスした穏やかな表情をしていると思います。
✳︎顔の毛が段々になっているのは換毛中だからです

そして2021年の夏頃の写真になります。
この頃も、少々食べ方に問題が出やすくなっていましたが、それでも、元気に牧草を食べ、いつものように過ごしていました。
牧草の中でうたた寝中。至福のひとときだったと思います。


この後、食事の全体量が落ち始めて、少しずつ体重も減りはじめ‥‥で、この年の2021年の12月頃に片目が白っぽくなり始めてだんだんその白みが濃くなったな〜と思っていたら、翌年2022年の1月には片目が白内障になっちゃいました。

「片目、白内障になっちゃったな〜」と思っていたら、2月に入って反対側の目も白内障になり始め‥‥なので、まだ視力が残っている間に、見えている片目に向かって「しっかり見納めしておいてちょうだいナ」‥‥なんて言いながらその期間を過ごしました。

毎日暮らしていたケージなので、ウサギ自身どこに何があるのか体で覚えている‥‥ということで、ケージのレイアウトは全く変えず、もしもぶつかった場合に怪我をしないような緩衝材を所々につけて、安全に過ごせるようにしました。

本人というのか本兎は、両目の視力を失って少しの間(1ヶ月くらいだったか)は、それまでの勢いがなくなったように見えました。
ウサギは元々視力がそれほどいいわけでない動物らしいのですが、それでも、両目の視界が不明瞭になった違和感や不安のようなものがあって、調子が狂って神経質になっていたのかも知れません。

この頃から、”食べること”に関しても異変というのか、明らかに以前とは違う変化が起き始めて、牧草を食べる量も体重も減りました。
樹医さんの話では、高齢になるとありがちなことだということでした。

それまで毎日、たくさんの牧草を食べていたので、飼い主的には、現実を受け止めて気持ちを切り替えるのに少々時間がかかりました。
どうしても ”いつまでも元気なおチビちゃん” と思っている部分があるのですよネ。
それでも、この時点では、牧草はダメでもペレットはいつものように食べてくれていたと記憶しています。


こちらは昨年2022年の夏に撮った写真です。
いつもはボックスチリガミの箱と並べて大きさ比較をしていましたが、ボックスちり紙って、メーカーによって箱のサイズがマチマチだったりするのだよなぁ〜と思っていました。よく考えたら、350mlのペットボトルの方がわかりやすいと気づいて、久しぶりに大きさ比べの写真を撮りました。
350mlのコーラのペットボトルの大きさと比較すると、相対的にフィー君の体の大きさがわかると思います。
小さいまま大人になって、んで、小さいままウサ爺になりました。

この頃は、失明の不安定感のようなものが消えて、軽い散歩を楽しめるくらい元気になっていました。見えないせいで、歩いても走ってもぶつかっていましたが、知らない場所ではないからか転げながらお散歩していました。

重ね重ね、ホントに体がとても小さくて、大きくなるのをずっと待っていたのに小さいままオトナになっていて、なので獣医さんや家にやってくるお客さんを驚かせる人生‥兎生です。

白内障になってケアが必要になり始めてからは、ケージの置き場所を飼い主の作業部屋に変えていつでも目が届くようにしたので、この頃からお客さんに会うことはなくなりましたが、時々「ウサギはどうしてる?」と尋ねられることがあるので、季節が良い時には、ウサギ好きのお客さんとまた触れ合えるようにしてもいいのか〜と思っています。


周りの様子が見えなくても、目の見えない生活に早く馴染むことができたので、順応力が高いな〜と思いました。


さて、目の見えない生活にも慣れて、「やれやれ、よかった、どうにかなった」と思って安堵していた昨夏でしたが、この後、今度はペレットを食べる量がガクッと落ち込みました。
「これからウサギが自力でできることが一つずつ減ってゆくのだろうな〜」と思って、少しばかりションボリ‥。昨年の秋から獣医の指示で強制給仕が始まりました。

結局、牧草は昨年のうちに完全に食べなくなりました。好んで食べていた牧草から、シニアむけの柔らかな牧草に切り替えてみたりと色々試しましたが、諦めるしかなく‥‥。
大変よく牧草を食べる子だったので、そのために、シングルプレスの選りすぐりの牧草を箱で手配していましたが、すっかり牧草が減らなくなってしまって寂しくなったかな。
11年間の習慣が終わることに寂しさを感じました。

しかも昨年の11月頃からは、元々微妙に抱えていた斜頸の症状が思いっきり強く出るようになってしまい、調子の悪い日はかなりグルグルと体や頭が回ってしまうようになりました。
必然的に食欲は落ちますよね。

個人的な経験でも、若い時分に、背骨の不具合が原因でくるくると頭の中が回ったり、周りの景色がくるくる回って上下左右がわからなくなったりして、大変気持ちの悪い日々を過ごしたことがありました。症状がキツければ地面がどこにあるのか不明で、真っ直ぐ普通に歩けません。歩き方をすっかり忘れたちゃったな〜なんて失笑したのを覚えています。

同じように、愛兎も、調子の悪い日は自分自身や周りの世界がくるくるっと回っていて、頭も目も体もまわっているのだろうと思います。
くるくるするから気分が悪くて食べられない日は、好物の野菜も含めて何もかも殆ど食べ残します。
そんな調子の悪い時でも、こちらが声をかければ、滑って転げながらも起き上がってきて、こちらにくるくるフラフラしながらも近づいてきます。
なんて健気なんだろう〜〜〜と思います。

さらに、悪化したのは斜頸の症状だけでなく、若い頃から抱えていた慢性鼻炎も症状がキツく出るようになってしまって、激しいくしゃみの連発に涙目というのが常態になりました。

高齢で免疫力が低下しているのですね。

そしてペレットの選り好みまでもが激しくなり‥‥大変困ったもので、それまで長い間ず〜っと食べていたメーカーのものを食べなくなってしまいました。

「食べなくなっている場合ではないよ」と言いたいのですが、高齢で色々と弱ってきているのだから、こちらも出来る範囲で打てる手を打ってゆくしかない。

で、気を取り直して色んなペレットをあれこれと試したのですが、食べてくれるのが、小規模経営で作られているらしい元から供給が不安定なペレット。品切れが起きると、半年は平気で待ったりするような類のもので、なので入荷があるたびにまとめ買い・・・という品物だったので、これまで常食用にはしていなかったのですよね。
なのに、事もあろうに、これなら食べてくれるとは。
今のところ、毎日ふんだんに食べられるほどのストックは残っていないので、完全に切れたらどうしよ〜ってヒヤヒヤしています。(すでに半年待ってます〜早く入荷してチョーダイ)

とりあえず、元気があってクルクル回らない日は食欲が少し戻るらしく、好物の野菜や、ドライフード&トリーツを小さくしたものを食べてくれています。‥‥そういう日は、強制給餌もうまく咀嚼して上手に飲み込めるので、こちらも世話をすることが楽しく感じられます。

とはいえ、食べる量も体重もジリジリと減っています。
なんとかこれ以上体重を落とさないように頑張っていますが、う〜ん‥‥自力でできることがどんどん減ってゆく〜というのが正直な感想です。
もはや生命力勝負、気力と根性だけが頼りかな。


ということで、今現在です。なんちゃってグルーミングでほんの数秒だけ顔掃除。
一応、顔の周囲だけ時々グルーミングをしているらしく、なので両手は鼻炎の鼻水や涙目のメヤニでトロッとしたものが付着して汚れっぱなしです。
✳︎兎用のドライシャンプーや皮毛をきれいにするためのエキスで体の汚れをケアしています

ずっと涙目のままなので目の周囲は温湿布でケアしますが、間に合わない。
なので、基本的に目の周りは定期的に毛を切っています。
同じく、手や足やお尻付近の汚れが絡んで落ちにくいところはこまめにカットして、スッキリさせています。

膝の上は心地よいらしくて、ウトウトしています。


時々、自力で殆ど食べることができない日があって、そんな時は立ち上がれば体も頭もくるくる回るので、ほとんど横になっていて、お尻も盲腸便とおしっこで汚れます。
少し前から体重がまた落ち始めたので、強制給餌の量をそろそろ2倍にしなければならないようです。
それでも、体の調子が良い日はウサギも私もとても楽しいから、元気がない日があっても頑張れます。