「大」がいっぱい〜大文字草: 生きもの見聞録

大文字草が次々と咲き始めました。いよいよ秋も深まってきたのでしょう。花の形が「大」に似ているから、その名がついたのだそうですね。地味に『大』の花が楚々と咲くものもあれば、桜草みたいに賑やかに咲くものもあって、写真は賑やかな咲きっぷりのものを載せてみました。

大文字草は線香花火にそっくりだな、と思います。
写真の花は、線香花火の、空中でフシャフシャいいながら弾け咲く部分に似ています。

秋が中盤にさしかかった頃、とつっと大文字草が咲くと、ふいに夏の夜の線香花火を思い出します。
線香花火は、幼い頃、盛り上がった花火遊びの一番最後にするのがお決まりでした。静かに終わるクールダウンの花火、その演出を思い出すおかげで、大文字草は個人的にノスタルジックな花なのでございます。

桃色はやさしい気分になれますね。
この色は良い加減に通俗的で、気取らないからほっとします。
リラックスしたいときや、自分に甘くなりたいときに桃色を見ると、とても和みます。
「まあいいじゃない」と、自分のかわりに花に言ってもらって、午前中は休憩することにいたしました。