天神島と立石海岸2017/12/11 17:57

何年か前までは、冬になると江ノ島周辺の海辺は静かになって、海もきれいに浄化されていたので、よく寒風が吹きつける中を散歩に出かけていたものです。

それがここ最近は冬になってもけっこうな賑わいで、年中混んでいる印象が・・・。

それで、今冬は試しに、のんびり海辺を散歩できそうな冬の葉山まで、少し足を伸ばしているところです。

 

ということで、昨日も人影まばらな三浦の海へ行きました。

 

おとといから強い風が吹きつけ、昨日は強風注意報が出ておりまして、江ノ島と葉山の海岸線の道は、行きも帰りも海からの砂と飛沫に打たれっぱなしの状態でした。(汚れた)

しかも、たまにドカンと吹いてくる風に煽られて、運転しながらフラッとしたり。


ちなみに、今日は生ぬるい強風が吹きつけていて、いきなり暖房が不要な暖かさ。

ここ数日間は冷え込んでいたので、寒暖の落差に驚かされています。

 

さて、またやってきたのは天神島の岩礁の海岸。

この岩礁でできた海岸は、岩礁の砕かれ具合が違うだけで、色といい鋭いシマシマといい、はるか昔に何度か行った鬼の洗濯板(日南/宮崎)を思い出させます。


ビジターセンターの展示のどこかにも、鬼の洗濯板のことが書いてあったような、なかったような・・・。

いずれにしろプレートが地上に姿を現しているわけで、その部分のデザインは似たり寄ったりになるのでしょう。

 

岩礁の上では、吹きつける風にはむかいながら歩き回って水中の様子を観察しましたが、いろんな種類の生きた貝やヤドカリをみることができたものの、海面を虎視するには風が強すぎました。

さらに、考えが甘かったなと思ったのは、強風で海水が霧状になって空気と化していたので、目があまりあけられなかった・・・こと。

塩水がしみたりはしないものの、目から勝手にシャーっと涙が流れてくるので、散策は早めに切り上げてビジターセンターの展示を見て回りました。

(いろんなお魚の剥製がリアルで面白い)

 

天神島で日没を見てから帰路についたのですが、今回はその途中で秋谷(あきや)の立石海岸にも立ち寄りました。

ここの写真を撮るのは久しぶり。

もう太陽は沈んで姿が見えなくなっているので、残照があるうちに・・・周囲にはまだ見物客がたくさんいて最後までパシャパシャ記念撮影をしていて、冷たい強風も心が楽しければ、何ともなくなるのですね。

 

立石では、今も変わらず一本の松が佇み、大岩がドンと立っていて、いつ来ても絵になる景色をみることができます。

いつ来ても見られることは、本当はラッキーなことなのですよね。


というのも、同じ海辺に佇む一本松でも、かつてある国のある場所で、一本松を装った偽装松を見たことがありまして・・・。その海辺の岩山に生えていただろう一本松は、偽装工作によって太いワイヤーと奇妙なデザインのコンクリートでガチガチに固められ、遠くから眺めれば素敵な一本松、近づくと・・・とっくに海中に落ちていたはずの松。


なのでこうして、この渋い景色を天然の状態で見られることはラッキーで、ありがたいことだな〜と思います。

ちょっと後ろに引いて、楽しげな海辺の植物たちの様子も一緒に・・・。

 

立ち寄った時間が時間だったからか、それとも天候の影響か、予想していたよりも駐車スペースがゆったり空いていたので、立石海岸に寄り道して良かったです。