離れると不安だった日々〜ネコ♩ダン2014/11/02 11:35

引き続き、ねこのダン。
幼い頃の写真の中でも、最もしなびれた雰囲気の漂うショットでございます。

家に連れてきたばかりのころは、水と栄養が不足していたのか、乾いた感じの子猫でした。
耳の中にはカビ菌がいて、かゆがっておりましたから、獣医さんに2ヶ月弱ほど通って治療。この耳カビ菌は、人畜共通感染症のひとつでしたから、ダンが愛用している物や場所は、こまめな清掃&お洗濯は必須でしたよ。

子猫のダンさん、理由はよくわかりませんが、人の姿が見えなくなるとすぐにメソメソ泣く(鳴く)子でしたから、最初はかなり困惑いたしました。いくら子猫でも、ここまで激しく人を恋しがる性格のネコさんは、これまでお世話したことがなかったもので・・・。

最初から不安が強いネコさんって、警戒心バリバリの逃げ回る臆病ネコさんしか経験がありませんでした。それに、捨て猫状態でさまよっている不安そうな子猫さんですら、拾われるとすぐに安心して鳴かなくなる、というパターンばかりでしたし。

なので、自分のネコ飼育情報を刷新せねば、と奮起したのでございます。

いまどきの洗練されたネコお世話ガイドによると、このように人の姿が見えないと不安がる状態を、“分離不安“というらしいですね。

昔、危険がまだ少なかった時代、ネコが自由に家の中と外を行き来していた頃でも、確かに家族に変動があると、不安になる猫さんはいました。
(いつも家にいたはずの人が居なくなる/引っ越しをする)
そいう時も、家族の姿を探して鳴き回ったり、帰宅した家族のトイレやお風呂に付いて回ったり・・・それでも、新しく変化した生活に慣れると、次第にやらなくなっていたものです。

なのに、住み始めたしょっぱなから、すでに不安症のような状態に陥っているネコさん? ありゃ〜どうしたものやら〜? でしたよ。

ダンさんがよほど小さい頃に、不安が脳みそに焼き付くような事件でもあったのか、それとも、単に甘え症なだけか。

どちらかわかりませんでしたが、とにかく様子を見ながら、良い加減でお世話してきたつもりです。

やっぱり、人間側も “気持ち” が大変でした。

少しでもダンの側を離れると、すぐに鳴いて探しまわるわけですから、“かまい過ぎず、突き放し過ぎず” なんて、こちらもわからないなりに加減をしなければならないわけで。

もはやアドベンチャーです。
半分ネコになった気で、やっていました。

そして今のダンは、もう分離不安はありません。
不安の嵐は去りましたが、結局、甘えん坊には違いなかったようです。
今でも、留守番はからっきし苦手なようで。