地を這い岩を這い2014/12/29 11:45

あと少しで今年も終わりですね。

週末にユニークな植物の仲間を発見しましたので、激写してみました。
まるでコケみたく、地位類の仲間ヅラをして大きな岩にみっしりと張り付いておりまして、胞子を飛ばしたいモノたちが頭をカマクビみたいにもたげていましたよ。
この小さな植物の、笑いを誘う奇妙な姿に、ワハハワハハと笑わせてもらいました。

彼らが密生していうた、岩のトンネルの少し薄暗い出入り口付近は、温かな湿気がこもっていましたから、過ごしやすいのかもしれません。

今日みたいに冷たい雨が降る日でも、きっとこの植物はあまり風雨の影響を受けずに、洞窟の出入り口で胞子を飛ばしているのでしょうね。

岩の上で小さな体を大きく張り巡らせている彼らの様子を見ていると、昔、屋久島は白谷雲水峡のトレッキングで出会った、コケたちのことを思い出しました。

コケは成長するのに、とても時間がかかるそうですね。
子どもの頃、コケのように地を這う植物は、とても近い目線に生えていて、親近感を持ってナデナデしていたものです。
屋久島で一生涯分のコケに出会って、ガイドさんにも、コケは繊細で難しい生きものなんだと教えてもらって以来、コケを見る目がずいぶん変わりました。

とはいっても、今でもコケをなでていると、きゅーんと小人になって、コケの森の中を歩き回ってみたいな〜と思ってしまいます。
童心にかえるには、コケをなでるのが早いということで・・・。


大人になると、目線が地面から遠ざかりますから、目立たないように地を這って生きる彼らを踏んだり削ったりしないようにしたいですね。