虫の季節 ― 2017/07/07 20:54
周辺で見かける虫の種類も格段に増えて、1週間前からはセミの声もチラホラ聞こえるようになりました。
たとえば、今無事に咲くことができている夏のバラは、春の時より小ぶりでいうだけでなく、虫の宿り場と化していたりします。
ボレロには5ミリもないくらいの小さな黒い甲虫が1輪の花に2〜3匹いて、花びらの間を忙しそうに出たり入ったりしています。
バラにダメージを与える虫なら対処せねばなりませんが、見たところバラを傷つけるような問題行動はなく、5輪とも無事に咲き続けているので花の中の甲虫はそのままにしています。
花の命の間だけしか住めない短期仮住まいとはいえ、香りのフレグランスルーム、シルクな肌触りのフカフカベッド、眺望良好、これはリゾートホテルのようなものですね。
オレガノの葉にとまっていたカノコガ。
黒い羽の虫がなにやら葉陰でゴソゴソしているな〜と注視していたら、葉の裏にまわったきり動かなくなったので、葉をひっくり返して全身を見せてもらいました。
隠れ休憩中のところをお邪魔しても、まったく逃げないし、慌てるふうでもないし、「風が吹いてきた?」くらいのゆるい反応しか見せませんでした。
活動量が低下中だったのかな。
白い模様にみえる部分は、涼しげなシースルーの透かし模様となっております。このドット模様はなかなかのおしゃれさん。
ただし蝶々を気取っても、胴体の形と触覚の感じで蛾ということがバレちゃいますから、ドット模様にごまかされたりはいたしません。
ただ、蝶のように花の蜜を求めて昼間に動いて回る蛾だといわれると、わざわざ蛾のなりで蝶をやっている理由をお尋ねしたくなります。
まぁ、蝶々も蛾も同じ仲間なので、蛾が真昼間に花の蜜をすすっても別段驚くことではないのでしょうけれど。
カメムシの仲間(クモヘリカメムシ?)
細くて小さな体に一瞬バッタかと勘違いしました。
移動の途中だったのでしょうか、青花フジバカマの葉の上をウロウロしていて、緑の葉の上にいる緑の虫が動き回る状態というのは、カメラのピント合わせに一苦労する場面です。
カメムシといえば果物や作物の汁をすする昆虫と認識していますが、このカメムシは稲穂にクチバシをグサッと刺し込んで穂の中の穀類(種)のエキスを飲むカメムシのようです。
それならば、イネ科の雑草が庭で増えないように手伝ってもらえると助かるのにな。
こちらはバーガンディアイスバーグの夏の花。
今日のお話はバラと虫ではじまったので、バラでしめくくりましょう。
りりしく咲いているこのワイレンドのアイスバーグには、なぜかあまり虫が近づいてきません。
春より見劣りするとはいえ、今も比較的多くの花を咲かせているのに、このバラをめがけてくる虫にまだ出会っていなくて少し不思議な感じがします。
白のアイスバーグだと、ツボミのうちから虫の被害にあってしまったので、夏の花はほとんどツボミの段階でつみとってしまっていますし。
今のところ虫寄らずのバーガンディ。
ボレロを占拠中の小さな甲虫すら寄ってこないその理由が気になりますが、きっと、虫の目から見て目立たない要素を何かしら持っているのでしょう。
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