モノ好き/モノアラガイ2015/05/11 20:21

モノアラガイの仲間です。腹を見せ、浮いて移動中の姿です。

水槽(水盤)の水や泥の状態で、真っ白な体に薄い黄土色の筋が2本だったか入ることもあれば、写真に写っている程度の色になったり、もう少し黒くなることもあります。
写真は早春の頃のもので、水温もまだ低い頃、水も澄んでいます。

サカマキガイとモノアラガイといえば、淡水魚を飼っている方なら、ご存知の方が多いと思います。
水草か何かに付着していたのか、ふいに水槽の住人として出現して、あれよあれよと増えてゆく水の中のカタツムリです。

昔、大型の水槽2つでメダカを飼育し始めた頃、片方はモノアラガイと清流系のトンボのヤゴ(白い龍のような)が住み始め、もう片方にはサカマキガイと謎のオレンジ系の巻貝が住み着きました。
それ以来、今でも生き残っている、モノアラガイとサカマキガイは、水の住民になっていまです。

で、この水生のカタツムリ、増えて困るという意見も多いと思いますし、蛍の幼虫が食べるために定期的に寄付? している人も身近にいます。
確かに、サカマキガイの増え方はすごいですね、水槽だと唸ってしまいますし、水瓶でも溢れるように増えていました。

個人的には、モノアラガイに愛着があって、実は専用の小さな水盤を作っていたりします。
もちろん、時々我が家に立ち寄る、蛍の幼虫の飼育に巻貝を寄付する方は、まさか、わざわざモノアラガイを育てているとは思っていないご様子で。


モノアラガイはあなどれません。
丸三角形のキュートなツノと、ぽちっと丸い黒目、このルックスをよくよく観察するうちに、どツボにはまります。
さらには、プカプカ腹を見せて移動する危機感のなさを、食べ物と環境に合わせて体色を保護力的にイメチェンする力でカバー??

この緩い手の抜き加減に学びつつ、癒されています。

少しやっかいなのは、水のメンテナンスの時に、少しばかり手間がかかることでしょうか。
上でふわふわ浮いている子たちの安全を確保しないと、うっかり流されたり、ヒシャクと水盤の間でつぶされたり、カタツムリだから仕方がありませんが、とにかくトロい。


ところで、長年、水槽で楽しんでいたメダカの飼育を、大きな水瓶の飼育に切り替えたのは4〜5年前。

水瓶で暮らしている水生のカタツムリたちは、サカマキガイのほうが繁殖力が高いらしくて、水瓶はサカマキガイだらけになりました。
それもあって、サママキガイにおされるように数を減らすモノアラガイを、おととし、水盤に移したのが始まりでした。

確か、今年の2月、黒メダカ6〜7匹が、春先まで無事に冬越ししていた〜と大喜びをしつつ、もう水瓶でのメダカの飼育は諦めると記事に書きました。
その2週間ほど後、野生動物の排泄物が原因で、メダカは全滅してしまいまして……。
いつもの野生動物と同じ種類の排泄物(雑食系で何かの種がたくさん)だったのですが、なぜか今回は、メダカにとって致命的な成分が含まれていたようです。

驚いた事は、多少の悪環境でも生きているサカマキガイまでもが、その時、ほぼ死滅してしまったこと。
水盤に移動していたモノアラガイは、死滅せずに済みましたが、水瓶の中で死んでしまったわずかな生き残りもいたでしょうに。

無事に越冬できた黒メダカを、早めに水槽にしておけばよかったのに、もう少し時期を待とうと気を回したのがアダになりました。

今は、水瓶の水の浄化も済んで、かろうじて卵の状態で生き延びたサカマキガイが、ちびっと活動してくれているようです。

気を取り直して、淡水魚に詳しいおじさんに、水瓶におすすめの淡水魚を教えてもらって、4月〜5月は、あーでもないこーでもないと、計画を練る日々が続いていたのでした。

迷っている時はまた、楽しいですね。

明日、もし気が向いたら、水瓶のその後の話を書かせていただこうかと思います。