笑える猫の小話その2/ノリのいい猫2015/06/10 20:22

今日もファンキーな猫、ラナさんのちょっと可笑しなお話をいたします。
(ラナさんは17年生きて、すでに猫生を終えています)
昨年の秋頃の記事にも書いたと思いますが、歌が大好きな歌猫でした。

そういえば、少し前に、まるで人のように歌っている猫さんが、動画で公開されていましたね? まさか、あのような見事な歌いっぷりで歌うワケではありませんので、悪しからず〜。

あくまでも、歌う人と一緒に歌いたくなるくらいに、音楽が好きな猫さんがいたよ、という内容のお話です。
(今現在我が家にいる猫のダン君とはほぼ正反対)

ということで、この猫のラナさんの歌い方。
飼い主が歌いだすと、急にワオワオ大声で鳴きながら走り寄ってきて、胸元に飛び乗って歌に合わせてワーオワーオ、ウァウウァウと鳴く、という具合でした。
これがけっこうな大声で、猫さん、かなりノリノリになっていましたね。

普段、スキンシップに興味のないラナさんが、思わず自分からジャンプして、抱っこされようという勢いは、よほど歌が好きだったのだろうと思います。

でも、はじめのうち、ラナさんが歌好きということを知っているのは、やたら歌っている人間(飼い主)のみ。
歌を歌うということについては、ごくノーマルな習慣の他の家族には、長く、ラナさんが歌好きと知られていませんでした。

というよりも、長い間、皆が知らなかったと知って、少し驚いたというのか、そういうものなのか〜と思ったというのか。

ということで、ある時現れた、ラナさんの歌好きを知るもう一人の人間は、母でした。
「わたしが台所で歌うと、猫が大声でうわぁーうわぁーって鳴いて、何がいけないのだろうね?」と、最初はいぶかっていましたが……。

というのも、母は家族の中でも、もっとも動物に疎い人で、《猫が怒って歌をやめさせようとしている、歌うのを止めたら鳴きやんだ》と、勘違いして受け止めてしまった様子でした。

そりゃ、人間が歌を歌うのをやめれば、ラナさんも音楽が止まってワオワオ言わなくなるわけで、それを、「そのヘタな歌をやめろ」と抗議されたと勘違いしても、仕方がないのですが。

ということで、「それ、一緒に歌おうとして鳴いているんだけれど」と、最初、母のラナさんに対する誤解を解かねばなりませんでした。
頭がカラになるような歌を歌って、猫と一緒にワオワオやっていたことを教えてあげると、母は「演歌でもいい?」と、今度はジャンルの心配をしたりして。
猫が一緒にワオワオやっているんだから、哀愁の演歌だってOKってことでしょう。

どうやらラナさん、歌の陰陽やジャンルは問わない、よほどの歌好きだったのでしょう。
それとも、歌以外の何かに反応しているのかな?

もしかしたら、何か一曲、徹底的に覚えこませると、面白かったのかもしれませんが、ま、そういうことはタレントの猫さんにおまかせ〜。

猫さんといろんな歌を一緒に歌えて、いい思い出になりました。