益虫たちはみな外へ ― 2017/08/25 21:08
なので、愛嬌たっぷりのハエトリグモは、見つけ次第どんどん外へ逃がしています。
益虫と言われてもNG系のゲジゲジすら、猫にヤラレタあとの亡き骸が恐怖なばかりに補虫網でとっ捕まえては外に出しています。
と以前もお話しましたが、今日の益虫レスキュー譚の前振りとしてもう一度・・・。
さて、おとといは大アリを1匹、逃がしたというより手荒に窓から放り出したばかりでした。唯一、猫にやっつけられずに室内をウロウロできるのは、今では大アリだけ。
かつて、1センチを超えるクラスの大アリ相手に猫は戦っていたのですが、猫がパシパシ叩けばアリは即座に反撃、「ニァッ? ニァッ?(痛っ?)」と、やられっ放しになるのが何度か続いて、いつからか大アリと戦わなくなりました。
今では、時々室内に侵入した大アリがトコトコ走り回ってもダン君は全く無反応です。
たぶん、大アリに肉球をさんざん噛まれて、辟易したのだと思います。
実は、飼い主一家は誰一人として、庭からあがってくる大アリに噛まれたことがなく、大アリが本当に刺したり噛んだりするのだろうか? と半信半疑でございました。
それを身を以て証明してくれたのがダン君。
なるほど、“押さえつけ” “叩き” といった余計なチョッカイをだすと、大アリは100%噛むのだな、「あぁやっぱりそうだったのか」レベルの勉強をさせてもらいました。
そして今日。
家の階段の隅っこ、角のところに、小さなヤモリが身を隠そうと体をギューギューやっているのを発見いたしました。
こういう時、ダン君が周囲にいないか、まずキョロキョロしてしまいます。
こちらのレスキュー活動に気づかれないようにしなければならないので、素早く捕獲するにはどうしたらいいのか(ヤモリを素手で触れない)大急ぎで方法を考えます。
こんな時の頭の中は、けっこうあわてていて、「ヤモリはちょっと怖いな」という気持ちが少しでもあると、それだけで落ち着かないものですよね。そうやってオタオタしている間にヤモリが動き出せば、見失ってしまうかもしれませんし、運悪く猫が通りかかれば確実に厄介なことになります。
で、こういう時に限って、手近にあって、すぐに思い当たる道具は不便なものばかりだったりして。
結局、階段の角(90度の直角)から、丸いプラスチックのカップに誘導する、というスキマだらけのややこしい捕獲作業で、ヤモリを外へ連れ出すことができました。
四角い場所には、いつでも四角い道具を使えるようにしておこう、そう思った今日。
こういう風な見せ方にすると、ヤモリも愛嬌があるように見えます?
全長4センチくらいの小さなヤモリ。
かつて与論島で、大きなヤモリがケタケタ鳴きながら何匹も走り回っていてビビりましたが、あのヤモリに比べると、静かで、小さくて、はかなげにも見えます。
ダン君に見つかったら悲惨なことになる……無事でよかったなぁ。
カップの向こう側に透けて見えている緑色の小粒の葉っぱは、日陰でフカフカとじゅうたんのように広がっているベビーティアーズ。
ヤモリをカップからベビーティアーズの上に出そうとすると、吸盤でくっついていたので少し困惑しましたが、そのままカップを逆さまにしていると、ヤモリは吸盤を緩めたのかポトリとベビーティアーズの上に落ちました。
しばらくその場にとどまっていたので、また写真を撮ろうと構えると、ソロソロと葉っぱのじゅうたんの中に潜り込んでいきました。
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