花より葉/モクビャッコウとシロタエギク2015/11/12 17:41



モクビャッコウ/木白香が花の時期を迎えています。

60センチほどの高さのものが2本、こんもりフワっと茂っていて、見ての通り、フサフサした白の葉っぱが目を引く植物です。(低木)

 

写真の様子からだと、包装紙や異国の壁紙の模様になりそう? こんな文様をしたドイツのカバンがあったような気もします。

 

咲いた花は別にどうってこともない、花粉の塊のように見える花ですが、一年中白い葉は庭のアクセントになっているせいか、木白香の木は妙に気に入っています。

 

強く剪定してもヘッチャラで、どこからでも芽を出してくれるので、扱いやすいという点からも褒めていい〜。

 

ところでこの植物、漢字で書くといかにも何かが香ってきそうな字面ですが、かなりゴシゴシ葉っぱをこすって、かすかに「クールな線香?」みたいな匂いが手につく程度のもの。

 

隣国では、これをモグサに使うエリアもあるようなので、お灸にした場合はいい香り、という感じなのかな。

今度、剪定の時に出た葉っぱを干して、燃やした煙を嗅いでみたい衝動にかられています。

 


話ついでに、同じ菊の仲間で白い葉の持ち主でも、こちらはシロタエギク。

初夏の頃だったかに、同じく花粉の塊にしか見えない、似たような地味な花が咲くので、観賞するのは白い葉。

それに、引き立て役として映える植物なので、放任はNGです。

そもそも、この菊はまとまりにくくて、植物任せでは相当鬱陶しくなるので、かなりハードに切りまくりながら形を整えています。

実はこのシロタエギクって、一時は処分してしまおうかと思うくらいに、一向に手入れの加減がわからない植物でした。

 

で、ついに業を煮やしたある日、駄目元でザクザク切り続けるようになって、それが“格好いいシロタエギク出来”の導線になったのでした。

今は、木や草花の間にすっきりおさまっていて、さりげなく周りを引き立てる存在になっています。