河津桜の並木道2017/02/20 18:59

週末は西伊豆へ行きました。
今日は河津桜のお話を、明日は夕陽の町のお話を書こうと思います。

ということで、日帰り西伊豆旅行は、当初、露天風呂へ入ったり堂ヶ島の天窓洞を遊覧船で探訪するという、プチっとジオを満喫する計画をしておりました。

でも、当日は現地に到着すると波が立っていて遊覧船は欠航。仮に待っていたとしても運航の兆しがあるようにも見えず、海はこれからさらに荒れてゆくようでもありました。


空と海が青いと良い天気と錯覚するのは、風が透明だからか。

そうは言っても、自然が相手だとこれは想定内ですので、それほど残念感もなく。

気分を切り替えて天窓洞の周辺を軽く散策した後、代替案の花見見物に予定を変更して、下加茂で河津桜の花見見物をすることにしました。


河津桜なら、確かにすぐ近所の三浦でも見られますが、せっかく河津桜の故郷でもある伊豆に来たわけですし。

 

それで最初、河津桜なら河津だろうってことで、西伊豆で情報集めをしておりましたら、「下賀茂の河津桜もお勧めだよ」と推してもらいまして、それならばと下賀茂(南伊豆)で花見をすることにしました。

話によれば、その日の河津は花見客で最高潮の賑わいぶりになり、車も早くから渋滞していたのだそうです。

 

そんなわけで、今回見物した河津桜は、咲き始めてから散り落ちるまでの期間が長い桜です。


見頃を迎えていた先日も、少し強めの風が吹いていたものの、ソメイヨシノのように“風や雨で終わる” といった儚さはなく、ザーッと風が吹いてもわずかな花びらチララと宙を舞う程度、見ている側にハラハラ感を抱かせる要素は皆無でした。

 


実は、散り急ぐ桜は思っているよりも少ないんですね。

自宅の近隣で咲く玉縄桜も、花の色や咲き方から繊細な印象を受けますが、大体1ヶ月くらい花が咲き続けているので、それほど儚いイメージを抱く桜ではありません。

隣家の八重桜なんかだと、濃厚なピンク色の賑やかな大花を2週間は咲かせていますし。

 

日常の生活の中にソメイヨシノの桜並木があるせいか、他の種類の桜をわざわざ見に行く機会を作っていませんでしたが、こうして見てみると、桜は種類によって表情が違っていて鑑賞のしがいがありますね。

 

ちなみに、河津桜の花の色は少々濃い桃色。

甘いお菓子を連想させる色です。


この下賀茂の桜の周辺では菜の花も咲いていて、とにかく西伊豆から南伊豆にかけてのいたるところで、菜の花の黄色や桜の桃色を見ることができました。

早いところでは、すでに春の景色に変わり始めていますね。