伊豆半島の南端から太陽を追って2017/02/21 20:08

昨日の”日帰り伊豆旅行”の話を継いで、今日は花見見物の後のことをお話したいと思います。

 

ということで、河津桜の花見を終えた後のこと。

計画では、伊豆は最南端のビスタポイントである、石廊崎(いろうざき)へ立ち寄ってから、海岸沿いをつたって西伊豆を目指し、夕陽を眺めることにしていました。

 

で、伊豆ジオパークとしても紹介されている石廊崎ですが、個人的には、海の分かれ道を示すポイントのように思っておりました。

というのも、その昔、宮崎と川崎(神奈川県)の間を一泊二日で運航する船の航路があった頃に、川崎へ到着する前の船内アナウンスで道標のように案内されていた場所でしたので。


「今、石廊崎を通過、じきに到着〜云々〜」みたいな感じでしたか‥‥。


その石廊崎のアナウンスが流れるあたりから、それまでずっとフェリーと並走するように飛んでいたトビウオがいつの間にかフェリーの後方にズレはじめて、そのうち全く飛ばなくなるのでした。(主に夏季に見られた光景/冬〜春にかけての様子は詳しくありません)

 

毎度のように、伊豆の南端の海を過ぎたあたりで、フェリーから見える海の色や表情がみるみる変化するので、“石廊崎”はいろんな意味で大きなポイントに感じておりました。

 

・・・と前ふりはさておき、石廊崎へ。

ビスタポイントへ向かう道の一部は、ちょうど道路の拡張工事中で、再開発というのか、新しく整備をし直していた様子でしたが、観光スポットは問題なく散策できました。

 

さすがに花見の時とはうってかわって、灯台からさらに奥へ進むにつれて、南端の“崎”では冬らしい冷たい強風が吹きすさんでいて、風は激しさを増していきました。


そして上から、このように↓↓人が一人分通れるサイズの狭い“岩の小径”が見え、



狭い階段の下に、溶岩に埋もれるようにして小さな神社がありました。(石室神社)


上から見えた“岩の小径”へ行くには、まずこの神社に降りてから。

すでに突風の連続のような風が吹き付けていたので、短い距離にもかかわらず結構スリリングな思いをしながら、くるり岩の上を一周してまいりました。

 

周囲はジオ絶景。

切り立った溶岩の岩、狭い道、目がギラギラになりました。

 

石廊崎の後は、帰路の途中の西伊豆で夕陽を見る計画でしたが、数キロ手前のところで太陽がまさかの“没”タイムに。

日本一の夕陽の町での撮影はまた今度ということで、途中の地点で入り日を撮影。

夕陽のメッカだけにこの界隈から見る夕陽は素晴らしく、太陽の表情が驚くほどに豊かで、冷たい風が海から吹いてくるのも気にせず、何枚も写真を撮りながら見入ってしまいました。