ボケ助け2015/04/03 13:57

花が次々と咲いて咲いて、追いかけるのが大変〜!間に合いませんね。
ボケの花も咲いていたり、すでに散っているものいます。
写真のボケは、最初の花が開き始めたばかりですが、花が大きくて八重咲きなので、全体が咲くと遠くからも人の目を引いてます。

南側の一角に地植えにしているのですが、塀や家屋の陰に入っていて、昼まで太陽の光を浴びられません。
それでもすくすくと育っていて、病気もなく、とても強いです。

ところで、この写真のボケには小さなドラマ? がありまして、ボロボロになった大きなプラ鉢ごと、国有地側に長く放置されていたのを、ある時、ダメもとで助けたのが始まりでした。

ちなみに、地続きの国有地側は、以前もお話ししたかもしれませんが、自由に使っていい場所になっています。草木が茂ってうっそうとして困る場合は、役場に頼んでお手入れしてもらうか、ボランティア精神や庭いじりへの情熱を発揮して、自発的に手入れをするか、という状態です。
自然まかせが長い場合は、小さい面積の国有地でも、素人がノコギリを手にバリバリやるのはかなり大変だし、怖いし、です。
なので、たいていは放置して緑化に貢献、というのが好例だと思います。

我が家の庭と地続きの小さな国有地も、一念発起して、時間をかけて少しずつキレイにしていきました。
奇妙に成長した外来種の木を何本か切ったり、掘り上げたりして、謎の風化物体たち片付けると、一番奥に、この写真のボケの木がいたのでした。

「なんかいい木がある〜どうしようか?」とダラダラ迷っていると、ポツ、とたまたま狂い咲きしたのがおりまして、それがエレガント八重咲きの花だったのでした。
あの狂い咲きがなければ、ボケの木が置かれている状況がかなり厳しかったので、処分したに違いありません。

その昔、隣接地のどこかから転がり落ちたのが、そのままになってしまったのでしょうか? それとも誰かに打ち捨てられた……?
持ち主不明の、見事なボケの花に、モッタイナイ精神が発動したのでございます。

でもこのボケの木、一抱えくらいのサイズのブラ鉢に何年間もいたようで、鉢の底をつきやぶって、ボロボロのプラ鉢ごと地面に完全に根付いていたのでした。

〜めんどうくさい〜という言葉を連発したくなる状況。

傷つけずに掘り起こすことも無理なら、ダメージなしにプラ鉢からはがすことも困難で、いつ本腰を入れてやろうかと、タイミングをはからなければなりませんでした。

しかも、ボケの植え替えは秋と聞きましたから、秋を待ったのですが、結局、シャベルとノコギリを手に、やっと地面から掘り起こし終えたのが冬になる頃・・・。

植え替えのタイミングから遅れる結果になったので、ゴミ出し用の大きなペール缶に薬入りの水を作って、そこにボケの木を入れて、根っこを消毒してから地植えにしたのでした。

本当は、ボケはそんなに心配しなくてもいい、強い木なのかもしれません。
よく知らないからと、頑張って情報収集をしたとしても、移植がうまくいくかどうかはまた別の話ですしね。

あれ以来、木を掘り起こすのがうまくなりました。
良くも悪くもボケのおかげだね。