天然のフェンス/ローズマリー2015/09/22 12:35

連日、庭仕事に精を出す日々が続いております。

育てはじめて15年になるローズマリー(木の年齢は20才ほど)は、天然のフェンスのように上に横に成長していて、放っておくと崖の彼方にせりだし、空中を埋め尽くそうという勢い。

なので毎度、春と秋には、身体中にローズマリーの匂いを染み込ませながら、枝をすいたり、高さや横への張り出しを整えたりしています。

これが、高さ十数メートルの崖のキワで行う、少しアブナイ作業でございまして、高所が平気だからといって、剪定に夢中になっていると、そのまま足を踏み外す恐れがなきにしもあらず。

ただでさえアブナイ崖の上・・・だというのに、ここは目の前の雑木林から抜けてくる風に乗って、蝶々が舞い上がったり、フワッと舞い降りたりする愉快な場所でもあるのでした。

 

ということで、緊張感に満ちたローズマリーの刈り込み中、ローズマリーに絡みついたツル草の上で蝶々が休んでいたので、休憩がてらに撮った写真を1枚。

キアゲハに比べると、この蝶は、静かに止まっている時間が長いです。


話は戻って、崖っぷちでワイルド・ワイドに育っているローズマリーのほうはというと、とにかく青々と茂りまくる状態で、時々、いくつかの枝に、ちびっと花が咲く程度。

鉢植えの頃は、上から下までよく花が咲いていて、種もたくさんできていましたが、地植えにしてからは花のことなど、すっかり忘れてしまったようです。↓花忘却中↓


せっかくなので、庭の西側の崖付近で、天然のフェンスとして活躍しているローズマリーたちの中でも、花が咲いているものを2つばかり・・・。



写真は匍匐性(ほふくせい)のもので、花数は少ないものの、ポツポツ花が咲き続けています。

ただし、匍匐性ってことは、枝が、崖にそって流れ落ちる滝のように伸びるわけで、こちらは天然のフェンスというより、天然のワナみたいになっています。

というのも、不注意だと足に絡みついたり、けっつまずいたりするし。

なので、20〜30センチの高さまで木がいったん立ち上がってから、枝が下に流れていくように、延々剪定し続けています。


それでも、匍匐性ローズマリーの目の前はスカッと空中・・・やはり、天然のフェンスと安心していられないところは、明らかに、木の使い道を間違えた結果でございます。


なので結局、ラベンダーやティーツリーの仲間を、匍匐性ローズマリーの合間に植え込んで、フェンス代わりにならないか、試しに育てているところ。

 

とりあえず、いまのところ、土地の西側で乾燥しやすいところに、天然のフェンス役をお願いするなら、木立性のローズマリーが最優秀と言えそうです。

 

香りがして、料理の香料にもなってくれるし、品種によっては、上にまっすぐ伸びて茂っている姿が、サラッとしていていいな〜っ。生育旺盛だから、強く剪定しても大丈夫だし、何かと便利な木ですよ、ローズマリーは。

 って、「わーっと広がるのが苦手」とおっしゃる方もおられるので、この木が好きな人にとっては活用の幅が広い、ってことになりますが・・・。

 

さて、ローズマリーのお手入れはいったん終了、次は南側に生えている木たちの番です。


夏を終えると、庭の木は全体的に鬱蒼としているので、当面、庭木のお手入れが続きそうですね。