年に一度のワクチン巡礼の旅/ラグドールのダン君2015/09/30 20:33

夜になると目が爛々とするはずのこの時間・・・。

冒険疲れで、眠気と戦う気力もなく、目を開けているのがやっとの猫のダン君です。

それというのも、今日は年に一回のワクチン注射の日。

午前中に予約を入れて、少し遠方にあるかかりつけの獣医さんまで、大冒険をする羽目になったのでした。


そんなダン君は、兄貴分のウサギやチンチラのように、通院が続いたということがなかったせいか、これまでバスと電車を乗り継ぐ方法でしか、獣医さんまで出かけたことがありませんでした。

 

なので、今日が原付通院初デビューDAY、この洗礼が、一番こたえたのかもしれません。

 

ちなみに、バスや電車では、猫キャリーの中から興味津々で、景色や人の動きを見ていて、毎度、それなりに楽しんでいるみたいです。

いつもは何にでも首を突っ込む “野次猫” で、時々困ることもありますが、移動中だと、この好奇心旺盛な性格が、いいように役に立っているのでした。

(ずっとキャリーケースの中で鳴き続ける子っていますものね・・・)

話のついでに、主に使用しているキャリーケースは、リュクサック型でございます。

 

さて、余裕の原付デビューだろうとタカをくくった飼い主と共に、原付に乗ってスタートしたダン君・・・その直後から、「ニャウッッ ニャウッッ 」と大声で連呼、鳴き始めまして、どうやら原付を脅威に感じた様子でした。

 

母猫を呼ぶ子猫の鳴き方のような、危機的状況を強く訴える鳴き声を発したせいで、道行く人の3人に1人は、ハッとこちらを振り返っておられました。


もはや、ニャウッッニャウッッ と言いながら、怪走するスクーター状態。

 

時々、音楽を大音声でかけながら走るバイクが、出没しますが、同じくらいに、通行人の意表を突く結果になったことを、お詫びしたくなりました。

 

最寄りの駅の駐輪場に着くまで、ニャウッッッとやり続けたので、この後の道中はどうなるのかとにわかに心配になっていたら、駐輪場でピタッと鳴き止むっ。

身近に聞く原付のナマの音が、よほど怖かったのでしょう。

 

結局、電車の中ではいつもの“観察会”を静かにやっているし、病院でもいつもの“借りてきた猫”に変身し、小心者であることを隠すし。

しかもダン君、皮膚は鈍いのか、注射されてもクールにしていて、スイスイと事が運んでいきました。

 

で、帰りの原付道中はどうなったのかと言いますと、一切ニャウということもなく、飛んで行く景色をおとなしく見ておりました。

(もう原付にも慣れたらしい・・・)

 

面白いなと思ったことは、自宅のゲートの前についた途端、周囲の匂いを激しくかいで、ニャァニャアとソワソワふわふわした大声で鳴き始めたこと。

(あらいぐまラスカル調)

 

ニャアニャア言う原付をバックさせて、ガレージへ入れる間、近所中にニャアが響き渡っていました。

 それにしても、猫は家の中だけではなく、家の周辺の匂いも、きちんと嗅ぎ分けているんですね、へぇ〜。

 

家に着いて、キャリーケースから出されると、マオマオ言いながらゴロゴロ、スリスリ、ダン君の絶頂に達した帰宅の喜びの渦に、しばらく巻き込まれていました。

 

大げさにも見えますが、ダン君にしてみると大冒険から無事に帰ってこられたワケで、祝賀会やらねば、みたいな感じだったのでしょう。

 

ということで、今夜は旅の疲れが吹き出して、動けなくなっているみたいですが、ワクチンを打っていることですし、安静にしてくれているほうが助かるのでした。

(子猫時代は疲れ知らずで暴れていた)