川へ山へ ― 2017/09/04 15:54
先週末は川へ調査に行きました。
その日、朝のうちは雨が降っていましたが午後には晴れる予報でしたので、とりあえず現地へGO。
毎回、事前に調査予定表を提出して生きものの採取許可を取りますので、事前にかかる労力を考えると、多少の小雨程度で調査を中止するのはモッタイない・・・。
ということで、まずは現地まで行ってみて、川が濁流になっていたり、一気に水かさが増しそうな雨が降っているなら、そのときは中止して帰って来ようと思っておりました。
家を出発した時点では雨がパラついておりましたが、前方の目的地の上空は、時間とともに勢いよく晴れ間が広がってゆくのが見えました。
結局、目的地に着く前にはジリジリと太陽が照りつけはじめて、汗をかきかき河原までの山道を歩くことになりました。
ようやく到着した目的地の河原には、野生動物の骨が1本ゴロっと転がっていて、なぜかアニメ”はじめ人間ギャートルズ”で描かれていた骨が思い出されました。
結論から言いますと、今回の調査地は、流れる水こそきれいでしたが、採取される生きものの種類が少々少なく感じられました。
おそらく、数日前に大雨が降った影響で生きものが流されたばかりだったのでしょう。
成虫になるまでに年数がかかる生物にとって、自然界での暮らしはチャレンジの連続ですね。
こちらは調査中の網に入ってしまった何かの稚魚。
流れの緩やかな浅瀬には稚魚やオタマジャクシがたくさん見られます。
もちろんこの稚魚はリリース、無事にオトナのお魚になれるといいですね。
参考までに、白いバットの中の水は川の水、きれいです。
オタマジャクシたちは、大抵、様々な段階の姿格好のものを見ることができて愉快です。
個人的には、写真のような、カエルとオタマの中間あたりが可愛らしく見えまして、まるでオタマの手足には何か独特の魅力が秘められているかのようです。
もし魚にも手足があったら同じように可愛く見えるのかな? このハーフ&ハーフの両生類もこの後すぐにリリースされました。
この日、採取できたサンプルはいつになく少なかったです。それもあってか、サンプル瓶がとても大事に感じられました。
もっとたくさんの生きものに会えるかな〜と思っていたので、少し寂しかったような気も…。
さて、帰り道はわざわざ遠回りをして箱根まで。
十国峠(じっこくとうげ)付近では道中ずらずらとススキが真新しい穂を出していたので、一足先に秋の景色を楽しむことができました。
出たばかりの穂だったようで、みずみずしくしっとりしていました。
同じススキでも種類が違うのか、穂の色は金色や赤銅色をしていて、それが夕日をあびてアクセサリーのような輝きを放っていたので、景色の中で際立ってきれいに見えました。
穂がふわっと開いているときとまた印象が違って、これはこれでいいですね。
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