運命のドーナツホイール2015/03/09 16:32

小さなお友だち見参! 
ウルル という名のジャンガリアンハムスター。
歴代女子ハムの中では、一番の美人だったと思います。

この子は、ハムスター初心者だった頃に、手を焼いた女の子でした。
手乗りになるまでゆうに半年はかかり、長い間、人影を見たらひっくり返ってパニック。
毎夕毎夕、人影に脅かされたと勘違いした後は、ず〜っと敷材の中にもぐったきり、出てこないことしばしばでした。

最初は食べ物の好き嫌いも激しくて、小さく、痩せていましたね。
他のハム達がすぐになれて、よく食べ、よく眠り、回し車で大フィーバしているのを尻目に、ウルルは独り不幸な日々を送っていたのでした。

回し車もうまく回せず、すっ飛ばされて、すっ飛ばされて、そのうち車も回さなくなりまして。
いろいろ車種を変えてみるのですが、当時あった、様々な回し車にことごとく放り出されて、う〜ん・・・彼女は運動神経が鈍いのかなぁと、こちらも困惑したほどです。

このウルルに、あるとき運命のホイールが見つかったのが、ウルルVS飼い主の関係を劇的に変えました。

運命のジョギングホーイールは、ポーさんというロボハムが使っていたドーナツホイールのSサイズでした。(走行部分がドーナツ型の回し車)
ウルルの体のサイズにはフィットしない、小さいホイールでしたが、他に試すアテもなくなっていたので、ダメ元でケージに入れてみたのです。

ウルルさん。
恐る恐る、ビビリまくりぶぅ〜で、ドーナツの中に入る?入らない?入る?入らない? ・・・と入り口でやっていた様子を、ウルルに見つからないように、遠くから諦め半分で見ていたことを覚えています。
(最初の頃のハムさんたちのことは、毎日記録をとっていたおかげで、記憶がよく残っています)

で、ドーナツホイールの中に入って、「これだと走っても投げ出されない」と気づいたウルルは、その夜から、壊れたように走りまくったのでした。

「ウルルが壊れた〜」というのが、当時まだうるさかった回し車への、ボヤキでございました。

面白いもので、ガンガン走れるようになると、まるで自信がついたみたいになって、触れても大丈夫になり、次いで人間の手にも乗ってくるようになりました。
やっとまともに関われるようになって、一安心。

運動量が増えたこともあったのか、とてもよく食べるようにもなって、体重がメキメキと横に増えました。
なので、ドーナツホイールもワンサイズアップ。洗いにくいホイールでしたが、ウルルのためならエンヤこら♪

ストレスが発散されるようになって、神経質でひ弱なハムスターから、丸々としたハムスターに変身!
そのあとは、 “わがままな乙女様” みたいになりました。

たとえば、餌入れの中に嫌いなものが入っていると(イリコ)、全ての餌に手をつけず・・・「よけて食べたら?」とイリコをどかしても、匂いが残っているのかダメらしく、結局、器を洗って全部新しくしたら食べる、みたいな調子でした。
神経質なところは少しだけ残った? 
倒れるほどイリコが嫌いだったんだろうと思いますが、他にも卵の白身、当時試していたミルワーム、タンパク質の餌はダメ出し連発で。

後にも先にも、気に障るものが餌に混じっていると全部食べなかったのは、ウルルだけでした。


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ドーナツ型のホイールは、もう販売されていない商品のようですね? 個人的にもベアリングで回るホイールしか買わなくなっていたので、今現在売られているのかどうかは、確認していませんでした。久々にドーナツ型のがあるかどうか、探してみたのですが、やっぱり今は、ベアリングで回るホイールがたくさんです。ドーナツホイールのいいところは、ガイドがあるから、走っている時に飛ばされにくいことでした。走れば細いトンネルを走っているような状態になっていましたから。洗いにくいのは確かですが、また販売されると、走行中に飛ばされやすい子のために購入すると思います。
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