デグーの鼻をかむ ― 2020/10/21 16:58
昨日の記事の流れになりますが、今日はルディさんの火葬をすませて、ひと区切り・・・それまで使っていたシリンジやらタオル類といった、介護のために使っていたいろいろなものを片付けました。
で、せっかくなので、今回の看病で新たに手に入れたノウハウを紹介しておこうと思いました。
このknow-howがすべての方々に役に立つほど万能ではないと思いますが、ある人には役立つかもしれませんし、ある人の参考になる可能性もあるので、書いておきますね。

その1 鼻をかむ
写真で顔全体が何となく湿っているのがわかると思います。エリザベスカラーの一部にも、飛び散った鼻水がついていることもたびたびあって、今回は鼻水鼻づまりに手を焼きました。
これ、寝起きの顔なのですが、鼻水が垂れたり吹き出したりして顔が湿っちゃっている状態です。お顔の掃除はこの後・・・まずは、鼻をどうにかしてち〜んとできれば、この後の強制給餌が食べやすくなってラクチンです。(ヒゲには寝癖がついています)
で、どうやってち〜んとするか・・・ちょっとアクロバットなので、このような細かな世話に慣れていない人は、慎重によく様子を見ながら行ってください。
❇無理ならやらないほうがいいです
❇鼻が多少詰まっていても困らないし支障がない場合は無理せずそのまま放っておきましょう。(あくまでも強制給餌が難しくなって困っている場合の対策です)
まず、鼻をかみたい子のコンディションを確認しましょう。呼吸の速度や強さを見て、大丈夫そうなら片方の鼻の穴を数秒だけ塞ぎます。
(ルーさんはだいたい2〜3秒以内でした)
塞いだ鼻の穴が詰まっている方の鼻だったら、鼻水は出てきません。
塞いだ鼻の穴が通っている方の鼻だったら、息が苦しくなるので、う〜んとお腹に力が入ってブヒッと鼻水や鼻汁が吹き出します。
❇ぐったり気味なら絶対にやらないこと。(鼻汁を吹き出す力が体に入らず単に苦しいだけになります)
鼻の穴を抑えるわけですから、休み休み、息をたくさん吸わせながら慎重に行いましょう。
鼻水の出具合やたまり具合によりますが、水っぽいものがちょっと出てすぐに鼻が通ることもあれば、粘着気味の汁が1〜2度出て、水っぽいものが出て、やっと鼻が通るということもあります。
明らかに詰まっているほうの鼻の穴は、ハナチョウチンがぷ〜っと出たり引っ込んだりすることもあれば、鼻汁に鼻腔が塞がれてしまってブーブー音をたてながら苦しそうに息をすることもあります。
小さな鼻の穴を片方だけおさえる?何で、どうやって?

ちり紙を小さく切って、使っていました。
時々、綿棒も使いましたが、反対側の穴から鼻汁が出てきたときに、ちり紙の方が吹き出した鼻汁を吸いとりやすかったので、小さく切ったちり紙が便利です。
今回の闘病では、意識が戻って覚醒している間に、どれだけたくさん食べてもらえるかが重要で体力勝負でした。
体が小さいネズミは手当がすぐに追いつかなくなるので、その点はハムスターと同じでしたね・・・。
ただ、ハンディがどんどこ増えていったことには、まいりました〜。
それがなければ、「どうにかしてデグーの鼻をかむ」なんてことは考えなかったと思います。
・覚醒中にたくさん食べなれければならない
・脳/神経に病気が発生して途中から“咀嚼・嚥下”が難しくなる
・鼻が詰まると食べる量が減る
これらのことが重なって困ったので「鼻ち〜ん」したまでです。
この「鼻ち〜ん」も慣れてしまえば、毎回の強制給餌の前に必ずやりたい処置の一つになりましたが、いったい原因はなんだったのでしょうね。
(重複しますが肺炎などの厄介な病気ではない。アレルギー併発?)
鼻の不調がひどくなった9月から亡くなる4〜5日間前まで、この
「鼻ち〜ん」は続きました。
その2 顔ふき、体ふき
一番上の湿った顔の写真の通り、顔掃除も毎回の手入れに欠かせませんでした。強制給餌を済ませてホンワカしたところで、鼻水とペーストで汚れた顔をフキフキしていたのですが、そのときに使っていたのが薄手のペット用ウエットティッシュ。薄手のものは、人間用の薄手のウエットティッシュと同じで手で簡単に引き裂くことができるのですよね。なので布目に沿って3〜4枚に裂いて使いやすいサイズにしてから、顔や手足をぬぐっていました。
さすがに、汚れたとはいえ被毛や皮膚をぬぐう回数が多くなると、デグーの肌も疲れてきます。そんな時、ペット用の被毛ケアがなされたウエットティッシュにかなり助けられました。恐る恐るデグーに使ってみたら、肌も被毛もいい具合にケアできたうえに、こちらも楽になった次第です。
ちなみに、愛用していたのは“ジョイ○ット”の、口耳目の周り用の無害なエキスが配合されたものでした。普段はニャンコの“緊急汚れ”に使っていますが、これなら他の子(ウサやチンチラ、ハム)にも使えそうです。
その3 ただの余談
闘病日記には詳しく書いていませんが、ルディさんに欠かせなかった日々のケアのひとつに“おチンの格納”作業がございました。
動物たちは仮性包茎なわけですが、大事な♂がむき出しになって外へ出たままになると、何かとケガや衛生面の問題があってアブナイわけですね。健康で元気な男の子なら、自在に出し入れできますし、自分でちゃんとお掃除して大事にしまっている訳ですが、病気になってしまったルーさんはそれができなくなりました。
なので、飼い主がしまってあげるわけですが、急所は触られたくないところ・・・苦情をうけつつの作業でございました。とにかく、細かい汚れが付着しやすく、ケアが間に合わなくなると、汚れが原因でうまくサヤの中におチンが収まらなくなる始末・・・。
これについては、病院でノウハウを教えてもらえたおかげで、ルーさんのシンボル♂の安全を守ることができました。
きっと、同じようなことで困った飼い主さんは、獣医でよい方法を教えてもらえると思います。
今回のことで思い出したのは、もう15年以上前になるでしょうか、同じように大変な看病が必要になったジャンハムのムーくんのことでした。厄介な病気を患う子って、ごく稀にいたりしますが、少ないものだと思います。
ネズミの場合は、小さな彼らの生きている時間に、全く間に合わなくなる感覚が辛かったりするのですが、「なんだか久しぶりに看病が大変だったのだな〜」と今になってしみじみ・・・。
ということで、今回の“ハウツー話”はこれでおしまいです。
❇︎注意❇︎
今回の鼻をかむハウ・ツー話は、この行為をすすめているものではなく、小動物のケアに慣れていない人は行うべきではありません。
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