デグー闘病日記#72020/09/11 16:12

前回のデグーの闘病日記(8/4)から1ヶ月が過ぎました。

闘病というよりも介護に近いかな。

ともあれ、その後の1ヶ月間から今日までの、我が家のデグーのルディことルーさんの様子についてお話したいと思います。

 

ある日ルディが昏倒してから2ヶ月半がすぎました。

起きていることそのままをサクッと言ってしまえば、ゆっくりゆっくり、しだいにしだいに、それまでできていたことができなくやってゆくのを見守っている、そんな感じの日々が続いています。

 

調子の良い日が何日間か続いたら、不調の日(横たわったきりモウロウとなる)が何日か続く、これの繰り返しなのですが、たとえば2ヶ月前(7月の頃)なら、調子を持ち直すとつかまり立ちもできていたのに、先月(8月)は2度の不調から回復して覚醒しても歩くのがやっとといった具合。

それでも、こうして手足を踏ん張って歩くことができれば、なんとか自力で餌を食べることもできて、生活の質を保つことができます。

この写真は8月14日の様子になりますが・・・


翌日の8月15日には横たわったままになっちゃって、それでも意識がまだちゃんとあるので、強制給餌ができますし、横になったままでも食べたやすいもので食べたいものであれば食べてくれます。

(寝転がったまま食べているのは乾燥リンゴ)


この日まで(8月16日)なんとか意識があったのですが、この後の何日間かは昏睡気味になり、強制給餌ができなくなった日に点滴注射をしてもらいに樹医さんへ行きました。

とりあえず、飲み食いが全くできなくなって半日たったあたりで獣医さんへ行くようにしています。

仮に待合室で待っている間に意識がしっかりしてきて嚥下ができるようになっても、「◎◎の状態になったら△△する」と決めておくと、慌てないし後悔も少ないです。デグーのルディさんが神経系の病気らしきものになったという、未知の体験をしている以上、わからないことだらけなのは当たり前、思いつく限りをアレコレとシミュレーションしておく以外にありません。


とりあえず、また調子が戻ってカラダを起しておけるようになった時の様子です。

もう砂浴びの動きはできませんが、砂の感触が刺激になるのか、時々ふとそれらしい動きをすることも・・・。

少しでも気分転換になればいいのですが、今では、どこまで砂を認識できているのか不明。なので何かの足しなっているのかどうかもわかりません。


そうこうするうちに、また横になったきり起き上がれない状態になり・・・。写真は8月31日の様子です。

ただし、強制給餌では、飲むことはできていて、食べることはなんとかできている状態。


この時点で気になる変化が。

咀嚼(そしゃく)して飲み込める時と、咀嚼した後に口から出す時があって、どうやらこれも神経系とか脳の問題らしく、誤作動が起きているのかな・・・と。

デグーのほうも、意識がしっかりしているときは、なんとか食べようとして強制給餌に使っている注射器の口にガガガっと食いつくのですが、それでモグモグごっくんできたり、モグモグしながら口の前へ前へと食べ物がキレイにはみ出したり、脳内でチグハグが起きているらしい……。

仕方がないので、食べるつもりで口から出してしまった餌は、キレイなお皿にすべて集めて、また注射器に入れて与えるようにしました。そうしないと、世話をする方も大変だし、トータルで与えたペーストの分量を忘れてしまうので・・・。

なんとかキツイ状態から抜けて安堵。

古いタオルを切ったものでくるんでいるのは、この時の不具合で新たに色んなことが起きたから。

たとえば、悪夢が幻覚に襲われたみたいに、半分寝ながら暴れて鳴き叫ぶことが2日ほどありまして、その時に、自咬症も同時に勃発するので、暴れ叫びはじめたら古タオルでくるんで自咬による流血を阻止していました。

それでなくても調子が狂いがちで、自咬症でおちんちんをガブッと咬んでは「ぎゃヒーん」と悲鳴をあげる毎日でしたので、それが意識が半濁していて無意識に近い状態でやるとなると、大事なところをザックリやって失血してしまいそうで、危険極まりない・・・。

ヒトで言うなら夜驚症みたいな感じなのかな。

老犬や老猫でも、ボケちゃった子が奇妙なタイミングで叫んだり鳴いたりすることがある、あれに近いのかな〜・・・。

一応、獣医さんからは事前に、そのような経過を辿ることもあると聞かされていたので、結局それになっちゃったのかと粛々と受け止めるばかり。

あと、おくるみ用に古タオルを使いはじめたもう一つの理由は、油断していた飼い主が、デグーの自咬症の巻き添えになったから。

流れ弾に当たったみたく咬まれちゃいまして、ルディさん、ヒトを咬んだことが一度もなかったので、完全に油断していました。

咬まれた経緯は、調子が悪くなると、オシッコも寝たまま垂れ流し状態になってしまったので、さすがに洗ってあげないと皮膚がもたない感じになりまして。で、それで汚れたところを洗ってあげていたときに、ルディは下半身を咬む時の勢いで、洗っている飼い主の指をガブッ・・・そもそも下半身は自咬症のターゲットなので、そこに手がああって違和感を与えるのであれば咬む・・・。


適当なサイズに切られた2枚の古タオルが、目下活躍中です。


そんなワケで、今回は未だに歩けるようにならず・・・。

やはりどこかに病巣があって、それが進行しているのかな・・・一次的な病気やトラブルで不具合を起こしているのではなく、脳の腫瘍とか何かの進行性の病気とかにかかってしまったのでしょうね。

なのでよくなることを期待をし過ぎて、症状に合わせて一喜一憂していると、飼い主の心が持ちません。

治るとか、以前のように元気になるとか、残念ながらそういうことは起こり得ない様子なので、ゆっくりと機能低下が進み弱ってゆくカラダを介護して、なるべく安心して穏やかに過ごしてもらうことを目指しています。


 さて、ここからは介護キットのことをつらつらと書きましょう。

特にモノによっては固有名詞がわかっていると探しやすいので、参考になったらと思いまして・・・小動物の強制給餌に役立てください。

ミリグラム単位で計れる電子スケール(薬やサプリの粉をはかる為)

薬さじのかわりに使っているさじ(写真は料理用のさじ)

シリンジ(注射器)

フタ付きの瓶


シリンジは、

1CC(ml)の細長いタイプはツベルクリン用で、

通常の筒のタイプの1CC(ml)は予防接種用です。

これよりも容量が多いものはミリリットル(ml)で探すと見つかります。

ハムスターやデグーでは、2.5CCのものはペースト状にしたペレットを与える時に使います。他に5CCのシリンジも常備していますが、今回は用途がありません。

シリンジは、使用頻度やモノのコンディションにもよりますが、毎日何回か使っていると、およそ2〜3週間くらいで寿命がきます。なのでまとめて買っておいたほうが便利です。


ビンは宅配のヨーグルトの瓶を使わせてもらっています。蓋が付いているので便利です。フラスコとゴムの蓋のセットの方がもっと便利で使いやすいかと思いますが、ここは経費節減で・・・。このビンの用途は、毎日飲ませている青汁を作る為のもの。ごく少量の水で溶いてかなり濃い状態にして飲ませています。

余談ですがルディさんは、ヤクル◎が出しているフルーツ青汁ってのが大のお気に入りです。


ピル・クラッシャーと乳鉢&乳棒

獣医さんで教えてもらったサプリメントのタブレットが、飼い主の老骨に鞭を打つほどの強烈な硬さ・・・それで今回はピルクラッシャーでタブレットを軽く砕いてから乳鉢でサラサラに潰しています。

それを少量の水で溶いてからシリンジに入れて与えています。


浅い洗面器と洗浄ボトル(またはポリエチレン洗浄瓶)

これは、汚れた部分を洗う時に使います。

小さいネズミの場合は洗面台でやるよりもこちらの方が安全かな。


これは止血剤が入ったミニボトルです。

獣医さんに少量を分けてもらったものを使っています。

スモールサイズの目薬瓶に入っていますが、このままでは止血剤の粉は粒子が大き過ぎて出てこないので、上を外して、中の粉を患部にふりかけたり、手に出したりして使います。

止血剤はそろそろなくなりそうなので、また樹医さんで分包してもらうか、自分で買うかしなければ・・・。



写真はありませんが、体重計はキッチンスケールを使います。

電子秤の場合、時々メモリが偶数で動くものがあって、うっかりそれを買ってしまうと小動物の体重をはかるには少々不便なので、そうでないものを選ぶようにしましょう。


余談・・・で、この写真は、今朝のルディさんの輝くうん◎です。

体のある部分は病気にかかって不調かもしれませんが、それでもツヤツヤのうん◎が出ると嬉しい・・・。

とにかく、食べましょう〜出しましょう〜。


そんなこんなで色々あるけれど、大好物のフルーティーな青汁やドライリンゴを食べて、時々ご機嫌になることができて、なにがともあれイイ感じかな。

ルディさん、どうか先を急がずに、ここでゆっくり過ごしていってくださいな。

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