デグー闘病日記#8 闘病はおしまいに2020/10/20 14:11

前回のブログ更新では、本当はデグーのルディさんの闘病生活について書く予定でした。

けれども、更新回数が減っているうえに闘病日記ばかりになるものなんだなぁと思って、途中で違う内容に・・・。

なので、カタツムリのこととか富士山の様子ですとか、環境が変わったことをブツクサとボヤいたりして。

 

ともあれ、デグーのルーさんの闘病生活は、6月26日に始まり、今日で終わりになります。(今朝早くに天国へ)

撮り貯めた写真と、我が家のペット用の手帳に書かれた記録をもとに、前回の闘病日記から今日までのほぼ1ヶ月分の出来事をお話しいたします。

 

9月12日、横になりながらも食べている様子です。


9月に入った頃から、歩くことも座ることもできなくなっていましたが、寝たまま、動く足でケリケリしながら移動していました。

8月に引き続き、独特の鈴のような声で歌っている日もあって、病気であることが嘘のように思える瞬間もありました。

差し出したドライリンゴや人参を食べていましたし、お腹が空けば食べやすくて好物のフードを選んで自力でなんとか食べていました。

この頃は、まだ体重が185グラム前後で推移していて、食べたものはちゃんとエネルギーや血肉に変わっていたようです。


ただ、鼻水が出てくるようになりだしたのはこの頃から。


肺炎ではなかったので良かったのですが、この鼻水&鼻づまりは、闘病の最後の方では余計に体力を消耗させる厄介な症状となりました。

  

この後から、次第に好調と不調の波が極端になり始めます。

調子が良ければ餌をよく食べてこちらも嬉しい限りでしたが、同時に勢いよく自咬の症状も出流ので、お手入れの最中にエリザベスカラーが外れるスキがあったりすると、ザックリ自分を噛んでしまって大量出血・・・そしてストンと調子が落ちて意識が低下し、病院で手当をしてもらう・・・という感じでした。


9月17日、回復待ちの日。意識が不明瞭な午前中はトロトロしていましたが・・・

同じその日の昼過ぎには意識が明瞭になり始めて食べるようになったので、アクシデント防止のカラーを装着です。

自力で食べることが難しくなったのがこのあたり。
”咬む”動作に問題が出てきたようなのですよね。
なのでドライリンゴをなんとか手で支えて食べさせるのが精一杯で、毎回の食事を、病院でもらったペレットをペースト状にしたものを強制給餌で与えることに。とはいえ、まだまだ元気だったので、調子が良い日は一度に食べられる量がそれなりあって、食事の管理は楽でした。覚醒しているときに集中的にあげておけば大丈夫、なので、体重を増やすことだってできたのですよね。

この頃、看病用に使っていたハムスター用の金網のケージから、ハム用に使っている水槽のケージへ変更。いきなり寒い日があったので、暖を取りやすくするためと、早めの冬支度のつもりで・・・。


9月24日は、この日は健康な時のような調子の良さがあったのか、陽気に、朝から寝そべったまま挨拶の「ぴょ〜ぱお〜」とか「ポー、ぷ〜」とか鳴いて、とてもよく語りかけてきました。

ルディさんのケージは飼い主の仕事場兼自室に置いてあるので、通りかかるたびに「ぴょい〜ん」と機嫌よく挨拶するように鳴いて、そのたびに胸をムギュウっと鷲掴みにされました。(やっぱりデグーはカワイイ)

いつものように、インターホンや来客の呼び鈴の音にもウキウキと鳴いて、元気なルーさんに戻ったかのよう。

嬉々とした目で、こちらの動きを追いかけている、ケース越しに目があう喜びは久しぶりでした。

 

この日は、思い出に残る日になっています。


9月27日 ちらっと見えているのは舌です。咬む動作に問題が出るようになったのが中旬頃でしたが、その日その時々のコンディションによって、舌が正常に動かず飲み飲みにくい状態になることが頻発するようになりました。脳&神経に問題が起きているわけだから仕方がないのですが、舌が斜めに動くせいで嚥下がスムーズにいかない・・・。(不正咬合ではありません)

なので必然的に体重を維持することが難しくなり始めて、下旬に入ってからはだんだん、だんだんと体重が落ち始め、食べられる時と食べられない時で145グラムから163グラムの間を行ったり来たりするように。

9月の最初は183グラムあったので、一気に20グラムも落ちてしまいました。余談ですが、ヒゲはすっかり寝ぐせがついてボヨよんヒゲが日常になりました。



 10月に入る頃には、好調と不調のサイクルが短くなりはじめたことと、一度に食べられる量が減ったこと、そして処方されたペレットが完全に呑み込みにくくなったためにとろとろ状の青汁が食事の中心になったことで、体重の低下は免れなくなりました。

それでも、調子が良ければポヨピヨと甘えた声で鳴き喋るし、たくさん食べようとする元気な日もありました。

ただ、飼い主的には、週末の外出がすっかり楽しくなくなりまして、家でルーさんのそばにいる方がずっと大事なことでそうしているほうが楽しい・・・ので、9月よりも10月というふうにすっかり出不精になりました。

強制給餌のことが気になるのですよね。

調子が良い時にたくさん食べさせたいし、調子が良くなっている時にそばにいるようにするには、どこにも行かないのが一番。

世の流れに反してノットゴートゥやってました。

食器棚に20CCほど入る小瓶を見つけたので、これに山盛りのトロトロ青汁ペーストを作って与えていました。順調な日は、これを一瓶丸ごと食べる勢いで、そういう日は大変嬉しゅうございました。


ちなみに、完全に強制給餌に依存した生活になっているので、代謝スピードの早いネズミの強制給餌&介護はいつだってかなり大変になります。

食べる量が減れば回数を増やす、食べるスピードが落ちれば時間を伸ばして強制給餌をして調整してゆく・・・自宅が仕事場であることと、そもそも寝が浅い中高年であるおかげで、こまめに面倒を見ることができているのは間違いありません。

この辺りは、それぞれの飼い主さんの条件&ペースで良いのだろうと思います。


10月12日、体重はすでに130グラム。2〜3日ほど不調続きだったので、エリザベスカラーを外してケアしていました。

この日の朝は、とても気持ち良さそうにノビをして、パカ〜っと大あくび。
こういう日は好調な日で、飼い主的にもうれしい日でした。

仕方がないとはいえ、カラーがあると、顔が鼻水とヨダレにまみれやすく、食べたあとの汚れも付着しやすく、いろいろと生活の質に影響するのは避けられません。

それもあって、「仮に自咬の症状が出たとしても、今は咬む力もそんなにないでしょう」ということで、この頃になるとカラー無しの時間が少し増えていました。

ある意味、全体的には体力が落ちて、弱りだしていたわけです。それに生活の質を考えるとカラーを外せる時は外してもいい、そのように判断するのは自然です。再び余談ですが、右手をご覧ください〜。病院でキレイにしてもらいました。病気を発病して間もない頃の、あの強烈な自咬の発作で破壊してしまった右手は、長い間ぶ厚いカサブタになっていましたが、あの大怪我はゆっくりと治っていって、指を失いつつもこうしてキレイになりました。

 

・・・話しを戻すと、大変なりにもエリザベスカラーをつけたり外したりしながら、何かあれば病院へと猛ダッシュし、なんだかんだ状況をやり過ごしてゆく・・・こうした生活をもうしばらく続けられるだろと思っていましたし、そのような気がしていました。


アクシデントがなければ、きっとそうなったのかもしれませんね、でもそうはならなかったので、”きっと”とか”もしかしたら”と考えることに意味がないのかもしれません。

というのも、死は、まるで来る時が決まっているかのように来てしまいます、歯痒いし腹がたつけれど・・・。

ネズミを相手にしていると、時間、生、死をヒシヒシと感じることがよくありますよね、彼らの生きる速度が早いから。。。

 

というわけで、カラーを外しているスキに自咬の発作がまた出てしまったのですが、この時の発作は想定外のパワーで、右足をそうとう激しく噛みしだいてしまいまして、必死で止めに入ってもロックがかかったみたいになっていて助けてあげることもできず、飼い主もデグーのルーさんもパニック・・・。

その傷が数日後に化膿してしまい、厄介なことになりました。

化膿止めのためにはたくさんの抗生剤が必要で、必然的に昏睡しないための薬は使えなくなり、ただでさえ病身のルーさんにとっていっそう厳しい状況に。

尽くせる手は尽くしての結果です。見込違いや不注意、油断を残念に思いますが、

あとは昏睡したきりにならず、死なない程度でいいので何とか食べてくれるのを願うばかり。


大怪我に見舞われたせいで、化膿止めが投薬の中心になったあと、意識が明確になったり低下したりを繰り返しながら、どうにかこうにか過ごしていましたが、食べる量も、食べる回数も落ち始めて、6日前に何とか130グラムあった体重は122グラムに低下。さすがに厳しいな〜、むずかしいよなぁ〜って思いました。

それでも、意識がある時はノビをして、あくびをして、ルーさんの股間のお漏らしをフキフキする飼い主の手をケリケリしたり・・・大好きなブラッシングにも反応していました。

 左手がボケちゃっていますが、ブラシをすると「ここも掻いて、ここも梳いて、ここも・・・」と気持ち良さそうに左手をあげてポーズをとってブラシを誘導していました。(10月18日の様子)


ただし、もうトロトロに作った青汁を吞み下すのも無理な感じになってしまいました。それでも何とかギリギリまでリンゴピューレを食べさせることができましたが、ついにリンゴジュースを飲むのが精一杯に。

最後の2〜3日間は、意識があるのかないのか不明瞭になったので、綿棒に水を染み込ませて口の付近をぬぐいながら、反応待ち。

こまめに、少しでも意識が戻る瞬間を待ちながら過ごしましたよ、いつでもリンゴジュースが飲めるように・・・。



そして今朝、日が昇る少し前に天国へ逝ってしまいました。

日の出の頃までぼんやり・・・していたら、今朝は富士山が見えました。冠雪に朝日があたって優しい色、いい天気になりそうです。


結局、足の大怪我、治りきれなかったな〜。

亡くなってから少しの間、いつからか開かなくなっていた片方の目が薄っすら開いて、そこから涙が流れでたり、口からうっすらとヨダレが出たり、少しずつオシッコが漏れだしたり、でもって足のケガの部位からはたくさん汁が出てきたり。

・・・なので足に包帯がわりのリボンを巻きました。


 庭で咲いているバラをつんできて足元に飾ってみり、明日の朝には火葬です。


そういえば、文頭の方で「鼻水&鼻づまりが厄介だった」と書きましたよね? ただでさえ運動神経がやられていて吞み下すのが大変なのに、鼻が詰まるとますます吞み下すことが困難になるのですよね。ヒトと違ってデグーマウスは基本的に口で呼吸をしないので、強制給餌が大変だっただけでなく、ルーさん自身も思うように食べられなくてハンディが多い闘病生活だったと思います。

 

ということで、最後に、元気だった頃の姿でルディさんのお話を終えたいと思います。



じゃあね、バイバイ。

 

コメント

トラックバック