ロシアンオリーブが満開 ― 2018/04/09 14:58
今朝から春の強風が吹き付ける晴れ空になりました。
昨日ほのかに香っていたロシアンオリーブは、今日は一気に満開にでもなったかのような勢いで、木は花でクリーム色に染まりました。

とにかく暴れん坊の木で、ここ何年も手を焼き続けてきたロシアンオリーブの木でしたが、最近は暴れるなりにも落ち着いてきていい具合になりつつあります。
その曲者の木が年に一度だけフェアリーな雰囲気になるひとときがやってきて、今まさに甲斐性を感じているところです。

心地よい香りに誘われるように、いち早く集まってきたのはミツバチ。(写真左下に1匹)
入れ替わり立ち替わり10匹ほどのミツバチが、ずっと花にとりついて蜜を集めている様子を観察することができます。
すごいなぁと感心したのは、強風にあおられて激しく揺れつつしなるロシアンオリーブ枝に、ミツバチがガシッとしがみついて離れないこと。
細くてしなやかな枝は、強風ではムチのようにしなるので、あっさり間に吹き飛ばされてもおかしくないはず……なのに、ミツバチは平然と蜜集めをしているので、一体どのような仕掛けになっているのか不思議になりました。

他に、花めがけてやってきているのは、木の幹を登ってゆく小さめの甲虫類や、花の周囲を飛び回るハナバチ、ハナアブ、蝶や蛾の仲間です。真上の写真で、花に蛾らしき虫がいるのを見つけらますか?
飛ぶのが上手な虫は風の合間を飛び回っていますが、甲虫は飛ぶよりも歩く方が得意なのかトコトコ歩くところを見るばかりですが、皆それぞれに木の上の花を目指す姿を見ていると、この木の蜜のおいしさが伝わってきます。
途中でスズメバチが1匹だけやってきた瞬間を目撃しまして、でもすぐに飛び去っていって、とりあえずそれきり見かけません。(スズメバチは危ないのでもう戻ってこなくていい)
そんなふうで、1年ぶりに咲いたロシアンオリーブの周囲は、一気に賑やかになっています。

春の嵐に負けずに木の周囲の花や虫を見て回っていたのですが、その最中に風に流されるようにして、見かけない飛び方をする虫が目の前を横切っていったのであとを追いました。

着地したのはヒメワレモコウの新芽の上。
2つのクレマチスの種がハネを広げて風に乗って飛んでいる姿を、何かの虫と間違えてしまったわけですが、思わず「こんな飛び方をする虫がいるのか」と目を見張ってしまいました。
一瞬とはいえワクワクすることができました〜。

参考までにこちらは花後のクレマチスのハネと種で形づくられたフサフサ。
中心は種で、そとがわに1本ずつハネがついていて、今は白いフサフサが花の名残りのようにたくさんふくらんでいます。
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