浦賀の古い燈台と秋谷の入り日2018/04/23 15:26

満開のツツジがあちらこちらで見られるようになりました。

野生のフジも、淡く色づきはじめたフサが垂れ下がっている様子を方々で見られて、山のかんざし飾りのような趣きです。 

このフジも出かけた先で見かけたもの。


燈明堂(浦賀)に行く途中の道すがら、たくさんのツツジとフジをみることができまして、

フジは満開の頃の姿をみるのが楽しみになりました。

 

とうことで久々に“灯台ばなし”です。

今回の燈明堂は昔の灯台なので、いつもの真っ白な灯台と違って四角い“灯籠/とうろう”と物見ヤグラが一緒になったような格好をしています。


浦賀水道の往来を守る目的で江戸時代初期に建てられたこの燈台は、今と違って夜が真っ暗だった昔は、千葉からも明かりが見えていたのだそう。

・・・て、三浦から房総半島はすぐ目の前に見えるので、闇夜の対岸に火が見えても不思議ではありません。

が、昔の灯籠の火力はたいしたものではなかったと思うので、夜はよほど真っ暗闇だったのかと、締め切った押入れの中のような暗闇を想像してしまいます。

 

近年は関東方面にもひんぱんに台風がくるので、この頃の燈明堂は受難な日々を送っているはずです。

この燈台がたっている浜の付近では、昨今の台風で大きく削られたらしい封鎖中の道もありました。

 

帰りは三浦の丘陵にひろがる美しい田園風景を見に寄り道してから、夕空がきれいになりそうな気配でしたので秋谷(あきや)の立石海岸へ寄り道。

秋谷は景勝地に選ばれているので、とくに週末になるとたくさん人が集まります。


この日のように夕方に向かって富士山の周囲が晴れる日は、海岸沿いも車をとめて写真を撮る人が続々と現れ、夕日が富士の方角に沈むまで人でにぎわう光景も見ることができます。