ヤマアジサイの色変わり2016/06/07 18:23

曇りガラスごしに眺める景色のように、空も周囲もモワモワかすんでいて、雨もポツリ、ポツリと曖昧な振り方をしています。

梅雨らしいとはいえ、梅雨の雨にもいくつか表情があって、こんな緩やかな雨の日は外を散策したくなります。

こんな天気の日は、遠くの鳥の声もよく届くので、方々でさえずる鳥の声を “具だくさんの割り増し” で聞けて、森や林はなにやら楽しそうだな〜と想像が膨らみます。


というわけで、今日は昼の休憩時間に雫だらけの庭へ浮かれ出て、アジサイたちの手入れと花摘みをしました。

早くに咲いたヤマアジサイは、もう花は終わりなので、チョキチョキ花房を切り取ってしまいました。(花から2段下の葉を残して切る)

西洋アジサイは、今年はボケの木とケンカしながら生えた枝が大量にあったので、花を摘むには早いものの花ごと枝を切って、花はいつものように花瓶に生けました。


梅雨の間はこの作業の繰り返し。

雨とアジサイに遊んでもらっている気分になります。


ヤマアジサイの ”クレナイ/鉢植え” は白色からじんわり紅色(くれない色)へと変化していき、今は、紅色全開で花の終盤に入りました。



”津江てまり/鉢植え” も、しばらく前より今の青色の方が、いっそう爽やかな青色で、深い山に降る雨を思わせるような色をしています。



 下の写真はしばらく前にも話題にした ”乙女の舞” の数日前の様子で、この時がもっとも美しい色と雰囲気を漂わせていたのではないかと思います。

今は全体的にピンク色になっていて、ボリュームがなくなってきたかな。

この ”乙女の舞” については、地植えにした場所の日差しが思ったよりも強すぎて、葉もところどころ痛んでしまい、株に何となく力がないな〜と感じなくもなく・・・。

だからといって移植するのは少し大変なサイズなので、移植にミスった時の保険のために、この後、挿し木で増やすつもりです。


こちらは、素直に咲けば青花のところを、ピンク色でエンディングを迎えた、”倉木テマリ”。昨年、鉢植えから地植えに切り替えたばかりでした。

そもそも定植した場所が、半日陰でも土が乾燥しやすく、しかもずっと分厚いタイルが敷かれていた場所だったので、おそらく土壌がアルカリに傾いていたのでしょう。

もし、それがピンク色になった原因ではないとすると、後は、植え替えの時にネームプレートを間違えて地面に突き刺したってことで・・・。

 

実は、条件違いの半日陰の3箇所に、 ”藍姫(アイヒメ)” というヤマアジサイを試しに地植えにしていて、その藍姫も、名前の通りに美しい藍色で咲いたのは1株だけでした。

他の2箇所の藍姫は、いきなり赤紫で咲き始めた後に、濃厚で暗い赤桃色になって、藍色とはほど遠い赤系の色で現在ファイナルステージ中です。

まるでリトマス紙のごとき扱いを受けている藍姫たちですが、こうやって試しに色々やってみると、いかにヤマアジサイが土の影響を受けやすいかがよくわかります。←藍姫は大迷惑

 

とりあえず、赤に染まった ”倉木テマリ” や ”藍姫” は、土が酸性化するのにまかせていればいいので、忘れた頃に元の青色の花を咲かせることでしょう。

なので、来年、再来年とどう変わっていくのか、このまま様子を見守ろうと思う反面、問題の土に、酸性化を促進する用土をすき込んでみたい衝動がブルブルと・・・。

 

鉢から庭に下ろした青系のヤマアジサイは、のきなみ赤みが強くなっていて、「別の何かじゃないか」ってくらいに印象が変わっていました。

そのせいか、青系の株については、大きくなったからといって地植えにするばかりではなく、鉢植えでコンパクトに育てることにも、力を入れようと思い直しました。