ガーデンテラスから大仏切り通しへ ― 2016/05/02 18:09
同じ関東圏でも、なるべく近所にこしたことはないので、場所は鎌倉の “樹(いつき)ガーデン”。
ただ、大型連休中だと、きっとお店に集まってくるお客さんもたくさんだろうと思い、人が比較的すきそうな夕方近くに行きました。
本の写真からは、立体的な大きめのテラスに雑木がいっぱい植わっているのだろう、と想像していましたが、現地に到着してみれば、そこは山の斜面。
雑木の庭のレベルをはるかに超えたテラスでしたので、かなり驚きました。
森が庭。
夕方の喫茶&軽食店らしく、すでにお客さんは少なめになっていて、ランチプレート的なメニューも終わっていましたが、お酒は飲めたので、この写真の木の下で一杯。
涼しい風が吹いていて、空気もおいしい。
上から下から雑木に囲まれたテラスは、光も和らかで気持ちがよく、ずっと居たくなるようなところでした。
ぼんやりしていると、リスがスルスルと木の上から降りてきたので、さっそく撮影会。
テーブルにミックスナッツがのっていたので、匂いに誘われたのでしょう、こんなに間近にリスを見たのは久しぶりでした。
(餌付け禁止/ナッツはあげていません)
ひと息ついたので、店を出ようと入り口に向かうと、ちょうど樹(いつき)ガーデンの中央からさらに上に続く階段の小道があったので、どこへいくのだろうかと足を向けました。
その道は途中で普通の山道になってしまいましたが、それでもどんどん歩いていくと、源氏山方面と大仏方面、そして元来たガーデンテラスに戻る道を示す、三叉路に行き当たりました。
せっかくなので、大仏方面へGO。
ブッダのところまで歩いて行った後、大仏前からバスに乗って、最寄りの駅まで行けばいいと思い立ったからでした。
ところが、大仏方面への出口が見えてきたと思いきや、またもや最後の分岐があって、新たに“大仏切り通し方面” と書かれた矢印が120度の方角を指している・・・。
「おんやぁ〜これはどこへ続く道?」好奇心がムクムク。
ずいぶん昔、鎌倉の切り通し巡りをしたことがあって、その時、全部回りつくしたつもりでいましたが、どうやら漏れていた切り通しがあったようです。
ということで、そのままふらっと ”大仏切り通し方面” へGO。
実際に歩いてみると道は120度の方角ではなく、ほぼ180度の方角に延びていましたが、道が真逆でも、終点までの景色を知りたい気持ちにかられて進みました。
山道を歩いているうちに、いかにも切り通しらしい、遠い昔に削られた岩壁の道が出現。
ある所まで進むと、岩壁の斜め前から西日が差し込んできていて、壁面の一部が金色に光って見えて神秘的でした。
金色の壁を過ぎると、今度はちょうど太陽が真ん前に沈む方向に道が伸びていて、この切り通しは、春と秋の夕日の通り道になる頃合いに来るとより楽しめそうでした。
ということで ”大仏切り通し” 鎌倉の他の切り通しの中では一番シブいかも、すっかり気に入りました。(個人の主観です)
そういえば、以前最後に行った切り通しは、朝比奈切り通し。
これが予想していたよりも登るし、距離があるし、でもって気づけば横浜にワープしていて、 “切り通し巡り” に満腹するきっかけになったコースでした。
今回の切り通しの出口は、バス停(京急バス&江ノ電バス)のすぐそばでしたので、そこからバスに乗って帰路につくことができて便利でした。
「理想的な庭を作るために、良い庭を見学しに行こう」と、樹(いつき)ガーデンへ出かけてみたら、帰り道が切り通しにつながっていたおかげで冒険ができました。
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