探訪〜出雲の自然&自然観2017/01/09 19:48

一泊二日で出雲に行ってきました。

AN◯(全◯空)の飛行機のマイルを使っての旅でしたので、飛行機代はタダでしたが、到着空港が出雲ではなく“米子・鬼太郎空港”になるため、米子から出雲までレンタカーで往復しなければなりませんでした。

(往復100㎞強)

 

旅の目的は温泉と、出雲大社&記紀神話と、発祥地で食べる“ぜんざい”ですが、主に風景のことや、景色の中に織り込まれている自然観について、サラッとお話ししたいと思います。

 

まず、出雲に向けて宍道湖雨(しんじこ)の西側を車で走っている間中、もっとも印象的で不思議だったことをひとつ。

それは「空をとても近くに感じたこと」でした。

 

たまたまその日は、空と雲の様子が独特だったのか、それとも、出雲は元々何かの条件が重なると、湧きだす雲と周囲の景色の兼ね合いで、山の頂から“雲海”を見ていると錯視をする場所なのか・・・? 行きの車中では“天(空)が近い”という錯覚がずーっと続いて、つい興奮してしまいました。

とにかく、頭の中では「海抜は低いはず」とわかっているのに、標高が高い場所にでもいるようなフワフワ感が続き、途中でスマホの“標高ワカ〜ル”を起動させて、思わず標高を確認してしまいました。

(海抜3〜4メートル)

 

なるほど、天が近くにあるっぽい。

さすが神話のふるさとだなぁと感じ入りました。(個人的な感想)


こちらの写真は稲佐の浜の弁天島。

昔は海の中にあって、それで“島”と呼ばれていたようですが、いつからかたくさんの砂が流れ込んできて、今では砂浜に佇んでいるのだそうです。

(稲佐の浜は神話の舞台にも)

 

さて、この浜は大山隠岐国立公園に含まれる景勝地のひとつ。

ところが、大山隠岐のジオパークはあまりにも壮大すぎて、「これは絶景だ」と思っても、それをカメラにおさめるのは至難の技。

この稲佐の浜から日御碕灯台(ひのみさきとうだい)に向かう道中も、vista pointに降り立ってはカメラを何度も景色に向けましたが、景色の“壮大さ”が漠と写るばかりでした。

 

そんな中で、風景でなんとかサマになっていたのは、弁天島と灯台だけ。


”世界の灯台◯◯選”に選ばれたという灯台に登って、海と奇石のおりなす絶景を眺めてから、帰路につきました。


帰りの道中もギリギリまで楽しもうということで、米子空港から十数キロのところにある黄泉比良坂(よもつひらさか)という場所にも立ち寄って、この世とあの世の境い目にある坂とやらを見学して帰ってまいりました。

これが坂の途中に境い目っぽく立っている柱。


坂の奥(下る方向)には、「もしや、この先にヨミの国が?」と連想させる入り口のような岩・・・。注;岩の白い点々は模様であって決して怪しいものではありません


ということで、旅の行き道は“天”を錯覚し、帰り道は“地”に想像を巡らし、弾丸なわりに上下左右と壮大なテーマの旅行になりました。