主役は斑入りのアシとモノアラガイ ― 2017/08/23 19:53
春に植え替えを済ませて以来、ずーっと姫ハスの花を待ち遠しく思っておりましたが、今夏は待てど暮らせど花をみることはありませんでした。
昨年は1鉢だけとはいえ綺麗に咲いたのにな。
結局今年は2鉢とも咲かず仕舞い、何がいけなかったのでしょう。
鉢はサイズアップしているので、連作や鉢の狭さの問題はないはずです。
水中から伸び出している葉っぱのサイズは小さく、葉の数も少なくて寂しい眺め、これでは泥の中のレンコンも育ちそうにありません。
唯一面白かったことは、植え替えあとのハスの鉢にいきなり出現した、モノアラガイたちの存在でしょうか。
自然界の河川では、あまり見かるチャンスの少ない水のカタツムリなので、モノアラガイは、本当は珍しいのですよね。
まぁ、メダカを水槽で育てている人には邪魔な存在ですよね、きっと。
ウチでは、モノアラガイは2階のベランダのプラ桶の中で、水草と一緒に飼育管理されています。
そして育った水草を、モノアラガイと彼らが産み付けた卵ごと金魚の水槽に入れるので、モノアラガイが驚異的に増えることはありません。
(金魚や鯉は水草はもちろんサカマキガイやモノアラガイも食べてしまう)
さて、屋外のプラ桶では、ある特定のタイミングで一定数のモノアラガイが移動しようとする様子を観察することができます。
ところが、プラ桶から出た先は川辺ではなくベランダなので、たいてい5〜10センチほど移動したあたりで乾ききってしまい、持ち主がいなくなった巻貝の殻だけがゴロゴロ残されています。
彼らは単性生殖をするはずなので、新しい出会いを求めての出発ではないような気が・・・いったい何をしようとしていたのか、彼らの目論見は何なのか、いつも不思議に思います。
ところで、姫ハスの鉢に突如出現したモノアラガイたちは、いったいどのようにしてやって来たのでしょう。
発見した時は、同じサイズの小さな子たちが水の中をノロノロ動いておりまして、同じく、どこからともなく湧いてでたミジンコやらの原生生物たちも、水の中でピコピコ動き回っておりました。
毎度のことながら、水生植物の土は水を注いで息を吹き込むと、ふいに様々な水の生き物が水中に現れて活発に活動をはじめます。毎年「今回はどんなヤツがいるかな」と、わくわくしながら眺めています。
そういうこともあって、まさか、モノアラガイの卵は乾燥に耐えるタイプで植え替えの土に紛れ込んでいた? と思いたくなってしまいました。
それに、先ほどお話した通り、ベランダのモノアラガイが6メートルも移動したとは考えにくいので。
こんな調子で、期待の姫ハスが咲かなかった水鉢では、ご新規さんのモノアラガイが謎めき、斑入りの姫アシはいつも通りに美しい葉っぱをしげらせました。
花の咲かない睡蓮鉢が華やかであり続けたのは、花のように美しい葉のおかげかな。

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