シジミチョウとクモと2017/08/24 20:30

少し前から庭のあちらこちらで、クモの巣が張り巡らされるようになりました。

何かが通る道に狙いを定めて、宙を横切るように巣を張るので、毎朝のようにどこかのクモの巣にかかっています。

 

そしてこのクモ。

はらっても、はらっても、また同じ場所にしつこく戻ってきて巣を張り続けるので、あまりのしたたかさに根負けしてしまい、負けたついででシルエットを記念撮影。

背後に白く広がっているのは空です。(ダジャレじゃありませんが曇っています)


たいていのクモは、かけた巣を2〜3度取っ払われると、諦めて別の場所に移動するものですが、このクモが半端じゃないガッツを見せてしまうほどに、その場所は良い狩場なのでしょうね。

 

おかげで、ウチへやってきたお客さんや配達の人も、このクモが張った巣にひっかかってしまいます。それで「すみません〜この場所がお気に入りのようで〜」とかわりに謝る毎日が1週間以上続いていました。


そんな今朝、調子にのったのか、このクモは巣のサイズをさらにワイドに拡張しておりまして完璧に通行の邪魔でしかない有り様でしたので、「やりすぎましたねっ」と取っ払ってしまいました。

また明日の朝、しぶとく同じ場所に巣をかけているか、それとも、ようやく諦めていなくなっているか、どうなっているのか少しだけ楽しみです。

 

そんな今日は、花壇の中の、決して人が通らない場所に張られたクモの巣に、きれいな模様の蛾がつかまってぶら下げられていいました。

(クモの糸で縛られぶらさげ貯蔵されていた)


クモも生きなきゃならないから・・・と淡々とその前を通り過ぎて、ちょっと心配になったのがシジミチョウのこと。

今、庭では青花フジバカマの花が咲き広がりはじめていて、その蜜を求めてひっきりなしに蝶々がやってきています。

現在のクモとクモの巣のサイズからして、シジミチョウはもっとも引っかかりやすいサイズなので、なんとなく、青花フジバカマの周辺をチェックして回ることにしました。

 

すると案の定、咲き広がるフジバカマの真上から、まるでフタをするように地面と平行に大きく巣を張っているクモを発見。

人間の通り道ではないので触らずにいたいところでしたが、クモの巧みな隠蔽工作に関心しつつもとり払わせてもらいました。

 

そして、クモの巣の除去している間も、キャッキャ、キャッキャと、2匹のシジミチョウが頭上の危険も知らずにいちゃいちゃと。

 

ヤマトシジミかな。

オスとメスでしょう。

めまぐるしく飛び回る方と、花の上に留まっているのが長い方と、雌雄で動き方も違っているようでした。

上の2匹のうちの片割れです。

じっとしていることが多い個体は写真に撮りすいですね。


花の上で頻繁に見かけるハムシは、青花フジバカマの上にもいました。花の花粉を食べるついでに受粉を手伝っているのでしょう。


青花フジバカマは、基本的には地下茎でゆるやかに増えるのですが、綿帽子つきの種がフワフワと飛んで、思いがけない場所から生えてきたりします。

虫を寄せる力で、種を飛ばして遠くへ移動する戦略。生命力に感じ入ってしまいます。