謎の魚 ― 2017/08/28 18:19
ランチュウを伝染病で死なせてからというもの、金魚のお話しする気になれませんでした。
あのアクシデント以来、金魚の水槽ひとつひとつに餌をやるたびに、注意不足で他の金魚を死なせはしないかと妙に神経質になっちゃいまして、いまだに、致死率の高い伝染病の恐ろしさを思い知らされています。
そんなこんなで、“金魚欲”が戻ってきて新しい金魚を迎えたくなる日くるまでは、今いる古参の金魚たちの世話に徹したいと思います。
そんな今日は、謎のお魚の出現のお話しをばひとつ。
そのお魚が出現したのは先月のこと、7月の末頃だったと思います。
ことの顛末は、屋外の大きな水瓶で増えた水草を、いったん小さな水鉢に一時プールして、その水鉢で育った水草を室内の金魚の水槽に分配する、という一連の流れの中で起きた出来事です。
その日も、いつものように一時プール用の水鉢から水草を取り出して、室内の金魚の水槽に投入していたのですが、その作業中にそれまでいなかった謎の生きものを発見。
水鉢の水底に、ボウフラとは思えない動きをする水生生物の影がありまして、メダカの稚魚がいきなり現れるわけもないので、魚のように泳ぐボウフラがいたのかと……。
ボウフラに混じってピュンピュン泳ぐ何か。
水の中を虎視していると、5ミリほどの2尾の魚ということはわかりましたが、どこからやってきたのか不明です。
ともあれ、この水鉢から水草を金魚の水槽に入れるのは中止して、しばらく2尾の成長を見守ることにしました。
ここから、妄想混じりの仮説が幻想のように膨らむわけです。
彼らのいる小さな水鉢の径はおよそ20センチ、高さは15センチ程度で、水を張った場合の水深は10センチです。
小さく浅い水鉢なので、足や羽毛に魚の卵をくっつけた水辺系の野鳥がここでダイブや水浴びをしたとは思えません。
となると水草が大きな水瓶にあった時に、通りがかりの魚卵付き水鳥が 水浴びor休憩?
でも、おおもとの水瓶にはハクビシン対策の金網の蓋がかけてあるので、水鳥由来ではなさそうです。
”奇跡の魚卵付き水鳥によるお魚大移動説” は、ここで崩れ去りました。
残る可能性はひとつ。大きな水瓶の中にいる朱文金&和金の卵が移動……でも金魚の卵ってパラパラ浮遊していることが多いような気がします。
ということは、人間が運んだ水草(水瓶から水鉢まで7〜8メートルの距離)の移動に持ちこたえることができた、闘魂魚卵によるサプライズ伝説。(^^;
そうなると卵の犯人は和金&朱文金。親のご飯にならずに済んだ卵2粒が水草にのっかって大移動、そうだとしても、めったとない偶然の出来事です。
いずれにしろ、2尾が無事に大きくなるかどうかもわからないわけで、彼らが生きている間は世話をすることにしました。
そんなこんなで、差し水&餌やりを続けて1ヶ月。
この1週間くらい前から1尾の姿が見えなくなっていて、死んでしまったか、それともこちらが見落としているだけか、いたはずの1尾の行方がわからなくなっています。
それで今日は、ここで1度お魚の姿を確認しておこうと思い立ちました。
本当なら水鉢の上から写真を撮りたいところですが、お魚は水草をかきわけると水草と一緒に移動するので確認が難しく、透明の小さなプラカップにすくいあげてみました。

かなりわかりづらいのですが上から見た様子。
片側から日光を当てて見ているせいか体の色が金魚風。

横からの様子。(体長は2センチあるかないか)
なんとなく和金っぽい? 稚魚の時は魚の区別がつきませんね。
ちなみにプラスチックのカップは、市販のプリンやゼリーが入っている一般的なサイズのカップです。
この1尾を捕獲している間、もう1尾の姿を水鉢の中を探しましたが、見つからず。
亡骸もなく。ただしサカマキガイが2〜3いるので、彼らが亡骸の処理班になった可能性も。
それか、もう1尾は警戒心が強くて逃げ足も速いのかもしれません。
稚魚にストレスを与えるのもなんですから、行方不明魚の探索は短めに終了して、水鉢をもとの静かな状態に戻しました。
そして、このまま稚魚が成長するようなら、冬が来る前に管理しやすい場所に移そうと思いました。
中くらいのサイズの水瓶ならまだしも、さすがに屋外設置の、狭くて小さな水鉢の中では冬越しは大変そう、ラクに管理できる方法で生き延びてもらえればいいわけで……。
ともあれ、せっかく増えたお魚仲間です、無事に育ってくれると嬉しいです。
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