だんだん金魚らしく2018/03/30 17:07

小さな水鉢の中に1匹で暮らす、金魚の幼魚のその後のはなしです。

目下、ふ化しておよそ半年が過ぎたところで、やっと大人サイズのサカマキガイよりも少し大きな体になりました(2,53センチの間)

最初から住み着いている小さな水盤をそのまま使っての冬越しでしたので、屋外からそのまま室内に取り込んで、太陽光の代わりに昼間はライトを照射しながら春を待ちました。

なので、もうそろそろ屋外へ出そうかと。


……そんな親心とは無関係に、この金魚の幼魚は人の家に生れながらちっとも人に慣れず、相変わらず警戒心の強さは半端ではない状態です。

人影が水面に写り込む前に、シュボッッッと目の前の水草に突っ込むのでめったに会えませんし、半水換えの時でもうまく水草を使って姿をくらますので、やっぱり会えません。


あまりにも気配がなさすぎたせいで、冬の間「もう死んで、サカマキガイに亡き骸を食べられているのでは?」と水草をガバッと全部持ち上げて探すこと2度ほど。


餌をコントロールして慣れさせる手も全くきかず、幼魚は水草と稚貝を食べる暮らしにじゅうぶん満足している模様で、金魚用の餌をやっても見向きもされません、

しかも気を引くための高品質の餌は、いつもサカマキガイに完食されてばかりで、気づけばサカマキガイの貝の模様がビューティフル化現象を起こしています。

(きれいなタテスジ入りの艶やかな殻を持っている美カタツムリはこの水鉢の個体群のみ)


とはいえ、警戒心は屋外では役に立ちますし、もともと屋外にいたのをまた外に出すわけですから、これでいいのかも。

というのも、少し前に玄関先の水瓶の金魚が野生動物に襲われて、生存魚1匹、ご飯にされたらしき6匹が行方不明になったというお話をいたしましたが、何年も天敵に襲われない生活をすると、備えた警戒心を失って“捕食される率”がぐっとあがるのも典例ですので……。

ちなみに、野生のアタックを逃れて生き残った1匹は、またもや人影にキャーキャー逃げ回るうえに、影が去るまで水底に潜むようになりまして、これで天敵に気づかれにくくなっているはずです。(鑑賞できませんが)


はなしを稚魚にもどしましょう。

いちおう体の色はフナっぽい色から観賞魚っぽい濃い色に変化したので、川魚の印象は完全になくなりました。

それに照明のタイマー(手動)をONした少しの間だけ「おんやぁ〜」と様子をみに水草から出る時間が以前よりも伸びたので、今回のように写真に撮るチャンスも何秒か増えました。

このあと水鉢を屋外に出すわけですが、絶え間なく発生するボウフラをたらふく食べられるはずで、今後の成長が楽しみです。



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