虹の彼方2014/10/03 14:17

虹の彼方

うちの近所に台風がいるようなので、今日はムシっとしています。空を見上げると、高いところで絹層雲がたなびき、しゅわしゅわと宙に溶けている様子を見ることができました。暑くても秋ですね・・・今朝の薄い雲は、淡く七色に光っていました。その光景を見ていたら、ふと、“虹の彼方に”のオルゴールバージョンが頭の中で鳴りました。
個人的に“虹”といえば、黄金の壷→虹の彼方に→ハグ・・・となります。ということで、今日はハグ♂ハムスターのことをお話ししようと思います。

ちなみに、我が家には14年間にわたって常時2〜4匹のハムスターが暮らしておりました。昨年のクリスマスを期に、いったんハム・ライフはお休みすることにしましたが、蓄積したノウハウをこの場を借りて、時々お伝えできたらと思っています。それに我が家では、とても研究熱心で優秀なエキゾチックアニマルの獣医さんに、長年サポートをしていただいています。なので、ハムスターを含むげっ歯様方には、きっと役に立つ知識や情報があるのではないかと思います。

ということで、
ハグさん、すでに天界の住人となっております。
“虹の彼方に”の犯人です。

事の顛末をお話しすると、それは、強制給餌をしてハグさんの余命を伸ばそうと格闘していたときのことでした。

補)強制給餌・・・流動食などをうまく食べられなくなっている動物さんたちにスポイドを使って流動食などを与える行為でございます

助けようと必死になるあまり、夜中にも目覚ましを2〜3回かけて、強制給餌を試みたんですね。この時の目覚まし音楽が、“虹の彼方に”フルコーラスだったのです。そもそも別れを惜しみ過ぎているところに、オルゴールがキラキラと鳴るわけですから、結果的に哀しみが増すという事態を招いてしまいまして。目覚ましが鳴るたびに起きて給餌をする・・・夜、日中、夜、日中・・・
(フリーランス/自宅で仕事してます)
それでも、ずっとつきっきりは無理です。もはや、この強制給餌は自分のためにやっているのだな? 状態になりましたよ。

もともとハムさんたちは、代謝スピードが流れ星のように早いのでございます。もし、いろんな“命”が、宇宙から星のように輝いて見えるとしたら、ハムスターの光は「キラキラキラキラ」のうちの「キ」だけだろうなぁ。
ハムさんの自力で食べられる量が減りはじめ、次いで、体が栄養を取り込む力を失ってきたあたりで、この命の進むスピードに必ず人間はついていけなくなります。
延命のための強制給餌が、間に合わなくなったときは、「気持ちを整理するタイミングさ」とハグが教えてくれたようなものでした。この時以来、「あ、きたんだね」って、受け入れられるようになりましたしね。そうじゃないと、自分の気持ちに負けてしまって、落ち着いたお世話ができませんもの。

強制給餌というケアは大切です。けれど慣れないうちは、引き際がわかりません。やり過ぎかもしれないし、不足しているかもしれない・・・。そもそも、ひとつひとつの命がどのように生きて、どのような顛末を迎えるのかは、一回ごとに違っていて法則なんてありません。夏の太陽のようにゆっくりと上がって落ちてゆくものもあれば、晩秋の太陽のようにサッと上がってストンと落ちる場合もあります。すべての個体でまったく人生が違うのだから、“生き死に”も毎回違っていて、慣れたくても慣れようがありません。
おっと・・・これは感情論でございます。強制給餌の論理的な判断と実践につきましては、明日、また書きたいと思います。

虹のたもとには“黄金の壷”が埋まっていて、虹はそこから漠然とはじまり漠然と終わる、つかみどころのない天界との約束を表しているそうです。これを幸運ということもあれば、運命の実践ということもあるらしい。これは西洋の人の思っている“虹”ですが、日本ではどうなのかな?そういえば、蟲師(むしし)で虹を捕まえる話しがありましたね・・・。

ちょっと違うか?

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