カマキリの保険22014/11/06 08:32

(昨日の話しの続きになります/内容を少しおさらいします)
2匹のカマキリが、それぞれ230センチと70センチの高さに卵を産みつけたのは、豪雪を予測したからでしょうか? 
2014年に入って間もなく降った雪の、2回分トータルは、吹き溜まりで約200センチ近く、普通の平たい場所で60〜70センチ。
(我が家の周辺/標高70メートル)

なので、地上230センチの木の上に産卵したカマキリが、大正解!
と言いたいところですが、現実は厳しいものでした。

実はこのカマキリが産卵したこの樹木は、ポプルネアという木で、しかも、まだ高さが3メートル未満の若い木。
幹が細いですから、雪の重みでしなってしまって地面に倒れ込み、そのまま全体が雪に埋もれてしまったのでした。

周辺の雪かき作業をしながら、必死で木々の枝にのっかる雪も竹竿で払っていたのですが、まったく間に合いませんでしたよ。
自然は厳しいですね。
結局、雪の降り方が落ち着いた頃に、埋もれた木を雪の中から掘り起こしたのですが、産みつけられた卵が冷凍庫の状態に耐えられたのかどうか、未だにわからずじまいです。

では家の壁面、約70センチの高さに産みつけられた卵はどうなったのか? といいますと、そもそも、この卵の主のカマキリが陣取っていた室外機ラックは、もとから風雨をよける屋根付きポーチに置かれておりまして・・・。
そのおかげで、卵は雪の被害に合っていませんでした。

予測? それとも偶然?
結局、冬の気候をカマキリなりに予測したとしても、最後は “何となく” 本能的な何かが命ずるままに、産卵するのだろうと思います。

カマキリが自分の卵にかける保険は、きっと半分は当てずっぽう。

人間の目線では、230センチ樹上にあった卵のほうが、壁面70センチの卵よりも、有利に見えましたから。

予想外の大雪が降ったおかげで、今年ほど、カマキリが卵からかえるのを心待ちにした年もなかったでしょう。
初夏の頃、小さなカマキリをたくさん見かけた時は、嬉しかったです。

今、庭の一画に陣取っているのは、別の種類のカマキリですが、どこで最後を迎えるのでしょう?

快適な場所が見つかるといいですね。