ウズラバタンポポとカラスバニガナ ― 2016/05/10 18:36
下手をすれば雑草扱いされそうな草花かもしれませんが、こちらは寄せ植えの鉢の中で、毎年花を咲かせているウズラバタンポポ。

いつものように土の中から姿を現した今春は、さらに大きく、ガッチリ、リニューアルしていました。
身近に見かけるタンポポって、種を飛ばし終えたら本体もお終いというわけではなく、地下に向かって長く、太く、深く根っこを発達させていき、気に入った場所に居ついてしまいます。
その例にもれず、足元の安定感が年々増し、すっかりマッチョになったウズラバタンポポは、今では植木鉢の中でも特に目立つ存在になっています。
(始めは寄せ植えの小さな脇役だった)
このウズラバタンポポも、花が終わると方々に種を飛ばすので、今では庭のところどころに、若いウズラバタンポポが誕生しています。↓↓種からデビューしたての若手

ちょうど種から芽吹いたばかりの、若いウズラバタンポポ葉がきれいでしたので、名前の由来である “ウズラの卵みたいな葉っぱ” をアップで撮ってみたのが下の写真です。
周辺にいるのはカーペット状に増殖する謎のセダムと、アジュガの葉&青い花。

ウズラの卵の色違い、と言いたくなるような文様ですね。
このようなデザインを葉に施すことで、このタンポポは何をしようとしているのでしょう?
珍しいアバウトな斑の文様・・・変わり者を演じたいタンポポには違いありません。

こちらは小菊っぽい花を咲かせるカラスバニガナ。
黒っぽい、ディープなブドウ色の葉や茎がクールなので、庭の脇役でも気に入っています。
雨水が乾いた後も、しばらくの間ヤマアジサイの前に倒れこんで、ユラユラ揺れていたので、腹筋トレーニング中の様子を写真撮影。
このカラスバニガナも、植木鉢に寄せ植えにされた状態で、何年間も過ごしています。
半日陰で育てている影響なのか、株のサイズはそんなに変わらず、しかも、少々徒長気味になっていますし。
ただし、これは個人的な好みで、少し間延びした姿のほうが風に揺れて素敵なので、このままの条件で育てていくつもりです。
ちなみに、今だと、青い花が満開のミヤコワスレの間からスラスラ出てきて、ゆ〜らゆ〜ら揺れる姿が結構オシャレでございます。
このカラスバニガナのほうは、こぼれ種(綿帽子)から増えたものは、どれもこれも最初から緑色(暗いうぐいす色)の葉が生えてきます。
咲いた花も、「あれ?きみ、誰ちゃん?」と言いたくなるような、2.5倍にサイズアップしたモコモコ系のタンポポに変貌を遂げていたりして。
かつての面影を残しているのは葉っぱだけで、よく言えば新種、普通に言えば交雑種が、風の溜まり場にどばっとまとめて生えてくるのでした。
ウズラバタンポポみたいに、交雑せず、同じものが種で増えてくれたらいいのになぁ。
そんな今春は、ヒョローっと首を伸ばす雑種のタンポポの仲間と、各種カタバミの仲間たちが、いつの間にか庭のいたるところに増殖していました。
きっと、昨年は雑草抜きのタイミングが良くなくて、種が散った後に除草作業、というパターンを繰り返していたのでしょうね。
なので、今回はかなり徹底的に、カタバミや雑系タンポポの花が咲いたところを狙って、ネチネチと雑草抜きをしました。
もう、咲いたら負け、みたいな感じで・・・。
これで、種が飛び散る系の雑草の絶対数は、半減しているはずです。
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