肝臓がぽえぽえ2015/02/03 13:19

チンチラのズー君です。
とても元気そうな様子ですね?
今朝、声をかけるとロフトに上がってきて、甘える時の音を出していました。
ちなみに、タイトルの「ぽえぽえ」は、警戒音の一種のようで、正確には「ぽえっぽえっ」→「大変・大変」「皆の衆、警戒〜」という印象でしょうか。
震災の折も、大揺れがおさまるたびに「ぽえっぽえっぽえっぽえっ・・・」と鳴きまくっておりました。


実はズー君。
先週の金曜の夜にうずくまったきり、動けなくなりました。
弱れば捕食されるというDNA記憶を持つ草食動物が、とてもセンシティブになる瞬間です。

ペレットや野菜の食べ具合から見て、食欲は金曜日の昼を過ぎた頃にはなくなっていたみたいでした。
体の内側の “どこかが痛い” 様子。
ただ、お腹が痛くなるようなものを食べさせた覚えがなく・・・そ〜っと触れられる範囲で体をさわってみました。

飛ぶこともできず、歩きたくてもヨタヨタで、触れば「さわるな!」と怒り声をあげます。

こういう風に動けない時は、捕まえるのは簡単です。
でも、掴まなくても十分に触診できますので、ストレスを与えないためにも捕まえず、優しく触れるだけにしておきました。

・・・で、触ってみると、かなりお腹が張っている、といことだけはわかりました。
とりあえず、その夜は応急処置でいつものお薬に潤滑油を倍量足し。お薬は甘くて好きなので、これはいつものように飲んでくれて助かりました。

こういう日は、夜が長くなりますね〜・・・いざとなったら救患で走っていけるように、2時間おきにチラチラと様子を見ていましたよ。

翌土曜朝は、呼びかけるとノロノロとですが、歩いて近づいてくることはできるようになっていました。
お腹の張りは少しおさまっていましたが、再び潤滑油を与えて、念のために入院の準備もして獣医さんへ猛ダッシュ!!
(入院の準備=ペレット持参)

一体、ズー君に何が起きたのでしょう?

つねにカカトの治療で病院に通って、検便検査はしています。
検便に引っかからない病気ってなに〜?
よほど潤滑油の量が少なすぎて、腸に毛が詰まった〜? 
それとも、想定していない何かが起きた・・・?

ところで獣医さんは、自宅から50分〜1時間ほどの場所にあります。
遠いけれど、この15年間エキゾチックな動物たちを連れて通っていて、ついでに猫さんも、お世話になっているのでした。
結局、この獣医さんじゃないと安心できなくなっておりまして・・・。


さて診察ですが、チンチラさんは血液検査ができません。
(ハムスターと同じですね)
ということで、通常の検便検査にレントゲン検査が加わります。
ちょうど診察中に、剥がれた腸の粘膜が折よく排泄されましたので、それも検査。
もし、タイミングよくオシッコが出たなら、それも検査してもらえたはずです。


今回の結果ですが、レントゲンの様子を合わせて診断した限り、肝臓に問題があってそれが全体に波及していたことがわかりました。

肝臓がほとんど無いというショッキングな状態で・・・。

ここからは獣医さんのお話ですが、成長する時に門脈に問題が起きて、肝臓が発達できず、正常に機能しにくい状態がすでにあった、と思うのが妥当のようでした。
今後は、定期的に肝臓の細胞を活性化させる注射をして、肝臓を再生させてみよう〜ということです。

先天的な疾患より、後天的に肝臓を悪くした場合のほうが、まだ細胞は再生しやすいとおっしゃっていたような記憶が・・・。
情報量が多すぎて、この部分だけウロ覚えですから、また次回の検診&注射のときに確認しておこうと思っています。

ちょっと専門的なお話でしたが、肝臓があまり働かない状態が続くと、腸の中にアンモニアがでてくるのだそうですよ。
そこへ他のいろんな条件が重なって、お腹が痛くなっちゃったズー君。
もう、見ていて涙がでるくらいに、それはそれは辛そうでした。


さてさて、入院はしなくて済みました。
その後、日曜日の夕方までにはお腹の痛みもなくなった様子で、ジャンプ力が回復し、ツルリとペレットを完食&牧草もハミまくり。

今日、火曜日の今朝には、毛ヅヤが良くなって、キラリンとワカワカしい姿を見せてくれました。これで、ひとまず安心。

やっとカカトの状態が安定してきたのになぁ。
次は肝臓?

そうか・・・。
じゃあ、次はズー君の肝臓を育てるプロジェクト、発動〜。