雨上がりが似合うヒペリカムの実2016/06/28 19:29




ヒペリカム(オトギリソウの仲間)が次々に花を咲かせながら、実の数も着々と増やしているところです。

ちなみに、花はこちら。

黄色い大きな梅型の花は、どこかの老舗のマークになりそうな若干渋めのデザインです。

それが実るとキュートに変身するので、これ見たさに植えています。

 

今年は一本だけ、すぐ横に植えてあるノリウツギとの競争に負けて完全にその影に入ってしまい、枝や葉が伸びず、花も咲かずじまいになりそうな株があります。

昨年のうちに予測はでたので、すでに保険のための同種の苗木は準備済みですが、地植えにして3年を過ぎたノリウツギの勢いに、今年は圧倒されています。

ヒペリカムの成長速度は決して遅い方ではないのに、ノリウツギはそれを大きくうわまわる成長スピードの持ち主、ということがよくわかりました。

 

これは天気がいい時の実の様子で、数匹のアリが実の周囲を歩き回っている様子が写っています。朱色の実に黒いアリがいると、それが食べる目的ではなくても、美味しいものがそこに“なっている”ように見えてしまいますね。


おや?これは庭になるイチゴや、引き出しに隠していおいた赤いパッケージ入りのお菓子(グ◯コやビ◯コ)を、かつてアリと奪い合った体験から個人的に刷り込み学習した成果?

それとも、赤い実に黒い虫は、おいしいものに結びつくという普遍のルールがある?

どこかでそのような記事を見つけられたら、いつかまた、続きをお話しできますね。

 

この写真のヒペリカムは、大きめの花がおとなしく咲く種類らしく、近所の庭で生垣にされているヒペリカムの種を、野生動物が運んできたものです。

毎年、いくつかの種が中途半端な場所から芽吹くたびに、根こそぎ引き抜かれていて、この株は幸運な生き残りです。

と、ここまでは、似た感じのことを1年前か、2年前に書いたように思います。

で、この幸運な生き残りが生えている場所というのは、室外機と立水栓の水受けパンの間の、5〜6センチくらいの隙間。

それもあって、伸びすぎて鬱蒼とする前に深めに切り戻されていて、秋頃にもまた、伸びすぎ防止で選定されています。

なので、この激しい刈り込みに合っているヒペリカムに一体どのような実がなるのか、未だに知りません。

母体と思われる、近所の生垣のヒペリカムで実の確認をする? と思っても、その生垣は10メートルほど上の位置にあって、しかも、下から見上げられない位置に生えている・・・。


それなら、今年はお試しで、花が終わるまで切り戻さずに置いてみようか〜と考えたものの、例によってワサワサと広がって邪魔になりだしたので、花が終わるのを待たずに切り戻すことにしました。

さすが、元々生垣用にされているヒペリカムだけに、枝の伸び方が四方八方によく広がるようになっていて、観賞用の実がなるタイプとは用途が違います。


さて、このヒペリカムの種を室外機と立水栓の間に運んできたのは、鳥?モグラ?それとも?


同じヒペリカムでも、観賞用の朱色や桃色の実は、特に食べにくる生きものを見かけません。

その反対に、美味らしいヒペリカムをどこかで食べる何者かがいて、毎度のごとく種を運んでくるというのに、今もその運び屋の正体は謎のままです。