カンロクはらんちゅうに 隠し技は江戸錦に2017/05/10 18:42

冷めた雨が降る一日になりました。

屋外の水瓶の中にも冷たい雨水が振り込んだに違いない・・・と思いきや、水の中はもうちょっとゆっくり寒暖が変化するようで、餌やりのために水瓶に近づくと、金魚たちは平常通り水面をチャプンと叩いて元気よく逃げ去りました。

 

冷たい雨水は水瓶の底に沈んでいったかな。

 

そんな今日は、すぐに水換えを済ませられるらんちゅうの水槽を、あいた時間に特急でお手入れ完了。

だいたい、いつも春を過ぎたあたりでどの水槽も水を全部かえておりまして、らんちゅうの水槽もその水換え行事に漏れなくあたったのでございます。

 

室内の金魚の水槽はたいして汚れませんが、やはり冬の間は、チマチマと3分の2から多くても半分の水をかえる程度なので、次第に透明度を保ちつつも“色水”になっていきます。

その色水も、暖かくなると微妙に濁りはじめますので、水を全部とっかえる・・・となるのでした。

 

さて、焼け石に水とは思いながらも、これから予想される地震対策のつもりで、ガラスの水槽からアクリル水槽に変えたのは昨年の秋頃だったと思います。

それで水槽がわずかにサイズアップしたわけですが、決して広くなったとはいえない新水槽の中で金魚はメキメキと大きくなり、らんちゅうは、4尾中、3尾の魚相が変貌いたしました。

 

ひと冬越した分だけ普通に成長したのでしょうが、わずかでも水槽が広くなった影響はそれなりにあるのでしょう。人間の感覚で“ほんの少し広い”と思っていても金魚には単純に“広くなった”と感知されていそうです。

 

こちらが約半年ほど前の様子で、



こちらが今現在の様子。

頭のボコボコ感と全身のムッチリ感が割り増ししていて、体のサイズも1まわり以上UPしています。

 

この角度から見るとさらにカンロクが増したように見えます。

もしも、このもみじらんちゅうを大きくすることを意図して、水槽のサイズをどんどんあげていったら、最終的にラスボス感たっぷりの面相になりそうです。

 

まぁ、頭がくれない色だし、口もベニをひいたみたいになっているし、目の上にはアイシャドウでも塗っているかのような配色なので、コブが成長してもスゴまれている感じはしないのかもなぁ。

この先もずっと、この水槽のままで管理する限り、これ以上体つきは変化しないだろうと思いますが、不思議とらんちゅうは大きく育ててみたくなる金魚なのか、変貌していくさまに興味が湧いている今日この頃です。


1尾のみの江戸錦はずいぶんたくましくなりました。

購入当時はフラフラ、フワフワしていて、体が垂直方向に不安定に傾く傾向があったので、どうかな?(長生きするかな)と思っておりました。

泳ぎ方も頼りなくて、泳いでいるというよりも、動くことで水にもまれて半分溺れているのかのようで・・・。


今はもう、体が垂直になることはなくなり、傾くなりにもおさまりがついている様子で、しかも、同じ水槽のどの個体よりも素早く泳ぐことができるようになっています。

尻尾をピキピキ、超・ハイスピードで動かす技を磨いた結果でしょう。


特に、時々らせん泳ぎでギュンギュンくるくるスクリューする時の泳ぎっぷりはなかなかのもので、どういう時にその泳ぎをしたくなるのか尋ねたい・・・。

体のわりに尻尾が小さい点を、はからずも逆手にとる結果になったことで、たまたま他金に真似のできない螺旋回転泳ぎが上達したのでしょう。

これも観賞魚ならではの特技、水中のバレエを見ているみたいで童心にかえります。