ブドウの葉の魅力/斑入り野葡萄とヘンリーヅタ他2017/05/18 18:43

朝の涼しいうちに庭へ出ると、花が終わった八重咲きのコデマリが茶変してうなだれている姿が、見るからにうっとうしく感じられました。

それで剪定戦士スイッチが入ってしまいまして、そのままザクザクと猛烈な勢いで枝すきを開始、あっという間に風通しのいいスレンダーなフォルムに変身させました。

こんな時、ラチェット式の剪定鋏は太めの枝も簡単に切れてとっても便利ですね、止まらなくなります。

 

そんな今日は、カラーリーフとしての美しさが際立っている最中の、ブドウ系の葉っぱのお話です。

こちらは斑入りノブドウの色とりどりの葉っぱ。

目下、大小2つの株が生存していて、大きい方の株は地植えに挑戦中です。スカスカのガーデンフェンスの足元をウロウロしてもらっていますが、伸びる勢いはたいしたことありません。

ノブドウの仲間だけに勢いよくはびこると思っておりましたが、植えた場所が合っても細く長く育ち、そうでなければあっけなく消える・・・というのが斑入りノブドウの印象です。ここの庭の夏が蒸し暑過ぎるのか、何なのか・・・とにかく、そんなにウニョウニョと何メートルも伸びることもないので、ツル植物にありがちな大変感は皆無です。

 

こちらはヨーロッパノブドウ/プルプレア。春の葉っぱも独特な色をしています。

成長が遅いのでずっと鉢植えで育てていましたが、そろそろ地面に降りても周囲の草花に埋もれないサイズになり、春先に地植えにしたところです。

 

なので、これからが楽しみなノブドウで、季節に合わせて葉の色が刻々と変わり、秋には見事な・・・って、秋の紅葉を見るにはここの庭は暖かすぎて無理な様子ですが、紅葉はダメでもいつか観賞用のオシャレな実を見られる日が来るでしょう。

 

フワフワと涼しげな斑入りのヘンリーヅタ。アメリカヅタとも呼ばれていますね。

鉢植えと地植えの両方で楽しんでいますが、昨年は地植えの株が虫食いで丸裸になったので、初めてのことで何ゴトかと驚いておりました。

地面を這う虫の中に、このヘンリーヅタの柔らかな葉を好むものがいるのでしょう、それにしても、姿を見られることなく全はっぱを食べ尽くすとは、ただものではありません。

 

同じヘンリーヅタでもこちらはライム色のもの。(実物はもっと明るく透けています)

先日、鉢土の更新をした時に、ツルを数本切って水につけて発根中なので、写真は室内の一輪挿しで養生中のヘンリーヅタです。

ヘンリーヅタにどんな種類があるのか不明ですが、このシュガーバインにも似たツタは、葉が薄く透けるせいか ”か弱い” 印象があって、ツルの伸び方は斑入りのヘンリーヅタよりも圧倒的にヒョロと頼りないです。

それで、本当にヘンリーヅタなのかと時々調べて回るのですが、よく似た仲間と思われるものは斑入りのヘンリーヅタぐらいなので、ヘンリーヅタに間違いないのでしょう。

ただし、植木鉢からしだれて地面に着地したところでは、チビチビと根っこを生やします。

ツルを水につければ根を出そうと頑張るので、はびこらないにしても、細く長く生き延びる力を備えているようです。

 

こちらは春から色とりどりのヒメヅタ。

地面におろしたら大ブレイクしそうな気配が濃厚なので、未来永劫、植木鉢から出す予定はありません。

それにしても、若葉の頃から変化してゆく葉色の美しいこと。じきが来れば実をつけ、秋にはしっかり紅葉するので、庭の四方の壁面にひとつずつ飾って表情豊かな葉を眺めています。