斜傾残るも回復中/デグー2020/06/29 14:06

話の内容は前回の記事の続きになります。
(前回の記事は真下のテキストにスクロールしてお読みください〜)

先日25日、突然のように意識が混濁して体の自由も効かなくなり、そのまま昏酔してしまったデグーのルーさん。(ルディ)

急患で病院へ行ったものの、手当しても意識がない状態が続いて、一時はどうなるかと思うほどの弱りようでございました。

この写真は26日の様子ですですが、この日もグッタリとして意識がない状態でした。抱えるとグニャ〜...うっすら目があいたり、あかなかったり。
足にピンク色のサポーターを巻いているのは、時々意識が溷濁した状態で耳を激しくひっかいてしまうため。なので左の耳は引っ掻きすぎて赤くなっています。
写真ではこちら側から見えませんが、右の前足も、自分で激しくガジガジ、ザクザク、噛みしだいてしまって血だらけになったので、同じようにピンク色のサポーターが巻かれています。

もうダメかと思うような状態で、獣医さんも「助かるかどうかわからないけれど・・・」と手を尽くしてくれました。

※シッポが通常より短いです。ペットショップにいた時に怪我をした らしく、短いシッポの子として我が家にお迎えしてしております。



25日〜26日と危うい状態が続いて、意識も溷濁気味でトロトロしていました。

脳はあいかわらず誤作動を起こしているらしく、自分の腕を躊躇なくザクザクと噛み、耳をかきむしる状態は続いていました。ただ、26日の夕方あたりから、少しずつとはいえ意識がしっかりする時間が出てきたので、かすかに希望も見えてきました。



翌日の27日の様子です。この日は、なんとなくでも意識のある時間あるがさらに長くなり・・・けれどもまだ斜頸は強く出ていて体の右側はマヒ状態。

右手をザクザクやってしまって、保護テープの下から血が滲んでいます。痛ましい・・・(腕は深傷を負っています)けれど、脳が誤作動を起こしている渦中では、痛みはあまり感じてなかったのでしょう、たぶん。なので、この後だんだん元気になってきて、意識も明瞭になってくると、今度は、そうとは知らずに自分でザクザクやっちゃった怪我が痛み出すかも知れません。

ヒトも、事故を起こして怪我をしても当日は思ったほど痛くなかったりしますが、落ち着いてくるとだんだん痛みが激しくなることがありますよね・・・脳は正常な場合でも、保護機能の一環として全ての痛みの信号を送っているわけではない、と昔教えてもらったことがあるので、増して、ルーさんのように脳が大ダメージを受けている渦中では、痛みが伝わっていないのかも・・・だいたい自分に深傷/ふかでをおわせるなんてのは、痛いってことがわかっていない証拠なわけで・・・。

そんな調子で、ヨロヨロですが時々体を起して歩こうとするようになり、手伝えば、ヘタなりに少しは飲んだり食べたりもするようにもなりました。
なので、それまで細々とやっていた強制給餌の回数を増やして、チビチビ給餌をこまめに何回も行い、この日は体力増強の可能性も見えてきた〜。

ただ腕をザクザクと噛む行為も継続中でしたので、この日、病院でエリザベスカラーをつけられてしまいました。

※強制給餌は気管に入らないようにするためにも意識がある時に無理 のない範囲で行いましょう


28日の様子です↑。この日になると、体も“あたたかさ”が戻ってきて、それまで感じていた”スカスカと軽い”ような頼りなさが消えて、力も中身もある”ズシッと感”を感じられるようになりました。意識もそこそこ正常な状態になったうえにちゃんと反応もできるようになり、強制給餌のペーストも、口の脇からはみ出しつつもモグモグできるまでに回復〜。

この日は獣医さんと一緒に劇的な回復を喜ぶことができました。


とりあえず、それまでの3日間は、診察と注射のために通院しましたが、これからは自宅での投薬に切り替わり、通院は3日おきでよいことになりました。


さて本日29日の様子ですです。今日はルーさんにとってどんな日かというと、意識はほぼ完全に正常な状態に戻っていて、それまで横たわってばかりの状態も無くなって、ふらふらしつつも座れるようになりました。

強制給餌でデグーが食べるべき1日のノルマも、今日はヤスヤスとクリアするほどに・・・元気で腹ペコ?
すぐに倒れるけれど、中腰で半立ちになることだってできるようになりました。
斜頸がさらにマシになって、右側のマヒもあともう少し緩和したら、一人でご飯くらいは食べられるようになるんじゃないかな・・・と期待しながら経過見守り中です。
余談ですが、年代物(20年前のほぼ未使用品)のハムスター用のケージを治療の間は使うことにしました。上の写真の金色ケージがそれです。
大きくもなく小さくもなく、組み立てやすくて手を加えやすい昔ながらのケージは、こういう時に便利ですね。
ルーさんの体の機能が回復しなかった場合は、このケージが新しい生活の場になるのかなぁ〜と思っていましたが、この調子でいけば「これでは狭い」と言われるくらいに回復するかもしれません。

もしルーさんの体の機能が回復して、元の生活に戻れるようなら、これまで生活していた回し車のある大きなケージに戻れば済みますが、障害が残って立体運動ができない体になった場合は、平面でも広々と生活できるような環境を用意しなければなりませんね。

いずれにしろ我が家のデグーは順調に復活中、何よりです。