青の小花たち2015/04/02 15:20

ベロニカ/オックスフォードブルーが咲いています。
まだつぼみがいっぱいあるので、これから青い小花を次々と咲かせてくれるのでしょうね。
咲き始めはとくに濃い青い花が咲いて、強くて頼もしくて、秋には葉が紅葉しますので、小さくてもなかなかの存在感です。

庭のいくつかの場所に植えていますが、写真のものだけ鉢植えにしていて、しかも、狭い鉢にずっといるわりには元気がいいなぁと感心しています。ほぼ放任ですが、寄せ植えになっているぶん、切り戻しだけしています。

完全に放任されている地植えチームのほうはというと、日当たり良好グループも半日陰のグループも、夏の期間は陰になるグループも、春を迎えて元気に開花中。
踏み固められた庭の小道の側に植えられていて、時々、うっかり踏みつけられてしまうベロニカもいて、これもまた、条件が悪かろうとしっかり花を咲かせている強健ぶりです。

この花を見ていて思い出すのは、水色のオオイヌノフグリ。
幼い頃、オオイヌノフグリをミニチュア花瓶に飾るために、摘もう(つもう)と頑張ったのですが、最後までその願いを叶えることはできませんでした。
オオイヌノフグリは、つむと、なぜか水色の花がポロリと首から落ちてしまうのです。
花が落ちないように、そっとつんだとしても、やっぱりダメで……子どもなりに頭をひねって、「そうだ、終わりかけの花をつむから、花が落ちるのだ」と思い立ち、「咲いたばかりの花があたりますよ〜に!!」と願いながら、摘めない花を摘み続けたことがありまして。

ノスタルジーを感じる花のひとつになっちゃったのは、最終的に、「青い花は摘まれるとすぐ弱る、ハヤ(お魚)みたいに……」とまぁ、子どもらしく深刻に考えてしまったからです。

なぜ、ポロッポロッッと、花だけが首からすぐに落ちてしまうのか?
謎の花脱落システムでもって、子どもを蟻地獄に陥れたオオイヌノフグリですが、きっと、的を射た答えはお花の研究者が答えてくれそうですね。
オオイヌノフグリは、1日で花が終わる植物だそうで、花が首から落ちようが落ちまいが、摘んで飾っても、結局その日のうちに期限切れなのでした。

さて、お話をベロニカ/オックスフォードブルーに戻しましょう。
この花をあちこちに植えてまわったのは、庭のどこかで、青くてまるっとした小花が咲いていてほしかったからでした。

数年前にこのベロニカに出会って以来、庭になくてはならない植物のひとつになっています。
しかも育てやすいから、ラクして「かわいい」が楽しめて、嬉しいな。