今年のボレロは ― 2017/05/16 19:11
苗木の領域から抜けない間は見られなかった、春の一番花の格別な愛らしさを、やっと堪能することができました。
そんなわけで、今回も開花を始めたばかりのボレロはいつものように寝癖風スタイルを2〜3日ほど保っておりましたが、昨日今日と、辺りに香りを漂わせながらふんわり開花中です。


今回は花のサイズも微妙に大きく感じられて、そのぶんだけ、一番花の中心部のピンクに色づく面積も増えたのでしょう。ついにボレロらしいボレロが庭に咲いた、と実感できて、それはそれは嬉しゅうございます。
正直なところ、ボレロは何年たっても非力な咲き方で、昨年も何とか咲いた一番花は、虫忌避剤の散布も効かず破れかぶれの開花で終了。しかもツボミは3つついたというのに、花らしく開くことができたのは1輪ばかり。
予想に反してスムーズにいかないボレロについて、方々で調べたところ、「育て始めの数年はショボショボで、後から屈強になるよ」というレポートがありまして・・・。
それで、“育てた年数”を指折って数えるのはやめて気長に待つことにしましたが、バラに限らず、3〜4年を過ぎたあたりでこれという兆しがないと、何を育てているのかわからなくなって迷いが出てきますね。
ともあれ、ボレロは時が満ちれば本気全開になるバラ、ということがわかりました。
ちなみに今回はツボミが6輪分ついていて、この様子なら全て無事に開花してくれそうです。
実は、庭でバラでも育ててみようか、と考えるきっかけになったのは園芸センターで見かけたボレロでした。
香る白い花をたくさん咲かせてフワフワと揺れるボレロに惹かれまして、ただ、当初はその美しい鉢植えのようには育てられないだろうと思って眺めているだけでした。
その後、5本目のバラとして遅まきながらボレロを新苗で手に入れて、右往左往がはじまったのでした。ボレロと同時に購入したハンスゲーネバインはビギナーなりの順調さで無事に育っているのに、どうにもならないボレロには落胆したり、苛立ったりもして。
・・・きっともう、そんな風になることもないでしょう。

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