庭のヤマアジサイ/佐久間テマリ・乙女の舞・伊予白2018/05/24 17:24

庭ではヤマアジサイたちが順々にシーズンを迎えています。

今年いちばん最初に色づいたのは“佐久間テマリ”でした。

鉢植えを春先に地面に落としたからキレイに咲いたのか、別の理由でキレイに咲いたのかわかりませんが、ふんわりとしたテマリが揺れる枝先にたくさんついて、いい具合になりました。

ただ鉢植えに向くような枝ぶりになっていて、枝が上へ伸びるというよりは、柔らかくしなって少し垂れ下がる様子を楽しむほうが魅力的に見えるので、花が終わる頃にまた鉢にあげようと思いました。

とにかく、佐久間テマリはテマリの触りごこちがフワフワなので、つい触りたくなるヤマアジサイです。

 

で、植え間違えた佐久間テマリのかわりに、こちらの写真の↑、上に伸びる“倉木テマリ”を地植えにしようかと思案中。

 

ところがこの”倉木テマリ”は、庭の入り口に植えられている”伊予テマリ”となんとなく似ているので、どうせ地植えにするなら表情がもうちょっと違うものがいいのかな〜と、珍しくデザインや配置で悩んでいるところです。


こちらが葉も花も雰囲気も倉木テマリにそっくりさんの伊予テマリ(咲き始め)


今は色が変わって青みがかっています。グラデーションが美しいですね。


まぁ植える場所を間違えたとしても、挿し木で増やして一からやり直せばいいのですよね。

……そうは言っても、それなりの大きさに育つまで時間がかかるので、やっぱりよく考えてから地植えにしたいです。(結局、最後はやってみないとわからない部分もあるのですが……)

 

こちらの淡いピンク色のアジサイは、地植えにする場所を大間違いした代表選手でもある、斑入り大甘茶(ふいりオオアマチャ)です。

斑入りの葉っぱも楽しめるヤマアジサイです。中心のクリーム色の筋のところには、ほのかな赤い色も入っています。

このアマチャの植えた場所を、完全にしくじってしまったと後悔し始めたのは、木にそれなりに勢いがでてきてからでした。

ゆるくすら〜っと伸びる枝がスッキリとエレガントで、可愛らしい葉っぱに独特の渋いピンク色の花も、むちゃ個性的だったことに気づいたのは木が少しずつ充実してきてから。


実はこの大甘茶、日陰の激しく見てくれの悪い場所へ目隠し風に植えたのですが、年々育つにつれて素晴らしい演出力の持ち主と気づきまして、こんなことならシェードガーデンのクイーンとして、とっておきの場所に植えたほうがよかったヨ〜、かなりもったいなかったなぁ〜と後悔しているのでした。

 

乙女の舞(オトメノマイ)は今年は2番のりでシーズンを迎えました。いつも早くから「咲くよ、咲くよ……」と動き出すせいか、庭のヤマアジサイの開花時期の指標になっています。

すでに今は青みが強くでていて、花はそろそろ終盤。

同じ色が変わるにしても、透明感のある色でキレイに変化するのがこの品種の魅力だと思います。

 

こちらは緑星(ミドリボシ)

日々刻々と色が変化して、今は全体が明らかにラベンダーピンクになっています。

この緑星は、ひとつのテマリの中にピンクや白や黄や青や紫が混じっているので、金平糖が集まっているように見える、お菓子のようなヤマアジサイだと思います。

かなり強めの間引き剪定をして横に広がらないようにしていて、庭にあるヤマアジサイの中では最も勢いがあるうえに扱いやすいです。

 

こちらは藍姫(アイヒメ)です。写真の通り、すでに色は赤みを帯びてきていますが、青と紫とピンクの絶妙なカラーリングのうえにシベが粉をふったようにふいて、今がもっとも賑やかです。

 

伊予獅子です。小さなサイズのテマリがポンポンと咲くコンパクトなヤマアジサイです。

この伊予獅子も植えた場所がNGで、「こんなことなら鉢植えのほうがよかった」という顛末に至っている品種のひとつです。

地植えにしてあげるほうが伸び伸びと育ちますので、そのままにしておきたいところですが、周りを大きな植物だの雑草だのに囲まれて微妙に埋没気味。そのままではモッタイナイので、今回花が終わってから掘り上げる予定です。


名前は伊予白だったかな? この写真のようにピークを迎える頃には中心が盛り上がって花の形が変わって、それがまた新鮮というのか、ずっと白色のままなのに表情の変化を楽しめるところが優秀です。

という具合に、ホント庭に日陰が多いのだよな〜としみじみと感じるこの頃、目下シェードガーデンは大フィーバー中です。
それに、まだこれからのヤマアジサイもいてシーズンは始まったばかり、いつの間にか雨の庭がキレイな季節になりました。

文中の倉木テマリにつきましては、新宮テマリと誤って表記しておりました。お詫び&訂正いたします。(2018年6月18日)